ファッション
連載 沖縄ビューティNEWS 第31回

「UFOが不時着したカフェ?」とバズり中! “美”建築な森カフェ&海テラス

沖縄には海や森、さらにはおしゃれなホテルなどで楽しめるカフェが数多く存在する。特に沖縄の地形は“やんばる”と呼ばれる北部の急峻な山岳エリアから、海辺沿いまで高低差が非常に大きいことから、そのランドスケープを生かした絶景カフェが充実している。

 今回はそんな自然豊かな島内にあるカフェの中から、建築やデザイン性に優れたカフェをピックアップ。このカフェに行くことそのものが旅の目的となる“デスティネーションカフェ”として楽しめる2施設を紹介する。

【国頭郡本部町・Cafe 天の船】森のなかに着陸したUFOのような“異空間カフェ”

本部町の森林のなかに突如として現れたUFOのような建造物。それがカフェと判明するや否や、SNSで大バズり。現在は予約枠がオープンになるとともに満席になってしまうほどの人気ぶりをみせるのが「Café 天の船」だ。経営するのは北海道出身の及川智洋さんと宮城県出身の玲子さん夫妻。このカフェを造ったきっかけは仙台に拠点に活動する家具・インテリアデザイナーの尾形欣一氏が手掛けた自宅兼ギャラリー「OGATA YAMA」に一目ぼれしたことだった。

「たまたまSNSで『OGATA YAMA』の画像が流れてきて、すぐに目が留まって。実は私は幼少の頃からなぜかUFOに魅かれていたのですが、『OGATA YAMA』を実際に見た時、まるでUFOが中庭に降りてきたような……そして建物が浮遊して飛び立っていくようなイメージが生まれたことから、ぜひこの建築を実現したいと思い、尾形欣一さんに施工をお願いしました。カフェの名前を『天の船』にしたのも、この時のイメージからです」(玲子さん)。その後、尾形さんの紹介で、現在の敷地を紹介してもらい、建設現場近隣に尾形さんのチームが住み込みのもと、約1年かけて完成したと話す。

「天の船」はテーブル席18席のカフェスペースと自宅を兼ねている。「想像していた通りの素晴らしい環境です。自宅と自然がいつもつながっていて、料理しながら星や月が見える。空と緑がいつもともにある生活を過ごせています」(玲子さん)。

カフェで提供しているのは北海道産のそば粉生地でつくるガレット。「私も主人もおそばが好きで。そして、私が20年フランスに住んでいて、よく作っていたこともあり、県産野菜をあしらったそば粉のガレットやクレープを用意しています」。

また、コーヒーは仙台にある老舗「松本珈琲店 まつりか」の自家焙煎豆を取り寄せているというこだわりぶり。「コーヒーのほか、セイロングリーンティはアイルランドのダブリンから取り寄せた茶葉を使っていたりと、私たちがおいしいと思った食材を用いたメニューを提供しています」。

木漏れ日が注ぐ、幻想的なカフェスペースで楽しむ、蕎麦粉ガレットと厳選したドリンクのラインナップ。心身ともに天空からのエネルギーチャージができるような森カフェだ。

DATA

Cafe 天の船
沖縄県国頭郡本部町伊豆味3514-24
instagram @tennofune
営業日・営業時間、および予約方法はインスタグラムを参照

【中頭群読谷村・バンタカフェ by 星野リゾート】西海岸沿いに位置。約200席を誇る国内最大級の“海カフェ”

2020年にオープンして以来、沖縄県中部・読谷村のランドマークになっているのが「バンタカフェ by 星野リゾート」。敷地面積は約1,600㎡を誇り、席数は約200席を配置。敷地内は4つのエリアに分かれており、いずれの場所からも海の絶景を堪能できる、国内最大級の“海カフェ”だ。

建築・インテリアデザインは東環境建築研究所の東理恵が手掛け、ランドスケープデザインはオンサイト計画設計事務所の長谷川浩巳が担当した。カフェ名の“バンタ”とは、沖縄の方言であるイコミーバンタ(魚を見る崖)から命名。「崖の上に位置することから、その地形に沿って建築されているのが最大の特長です」と、バンタカフェ by 星野リゾート 支配人の岡部純弥さんは話す。

「店内は4つのエリアで構成されています。エントランス先に設けているテラス席が『大屋根デッキ』、その隣にあってソファ席が充実している屋内スペースの『ごろごろラウンジ』。そして、海辺におりる道中に配されている、畳敷きの『海辺のテラス』と、意外に知られていない秘密基地のような空間の『岩場のテラス』があります」。

施工にあたって最もハードルが高かったのは、なるべく木々や岩場を残しつつ足場や休息スペースを確保することだったという。「もともとあった植栽を活かしつつ建築設計を行っていることから、ミリ単位の微調整により歩道が配されています。海辺や岩場に降りていく道がうねるようにくねくねと伸びているのはその理由です」。

ただ、そうした設計は休息スペースを発見したときの驚きや高揚感につながっている。「お客様からは『まるで森のなかを歩いていくよう』と、探索気分を味わっていただけています。また、生い茂った木々を進んでいった先に海辺が現れるので開放感をご体感いただけるかと思います」。

また、『大屋根デッキ』の屋根の面積や勾配についても工夫が施されている。あえて波の音が反響するように設計されているため、テラス席にいながらダイナミックな海の様子が五感で満喫できる。

4つのエリアはそれぞれ趣が異なるのはもちろん、天候や時間帯により、まったく違う表情を見せてくれる。カフェは平日は午前10時から、土日祝は午前8時からオープンしているので、少し早起きして“海辺で朝活”するのもおすすめしたい。

DATA

バンタカフェ by 星野リゾート
沖縄県中頭郡読谷村儀間560
instagram @banta_cafe
営業日・営業時間、イベント

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