
今シーズン、最も熱い視線を浴びた若手といえば、スペイン出身のダニエル・デル・ヴァレ・フェルナンデス(Daniel del Valle Fernandez)だろう。自身のブランド「ザ ヴァレイ(THE VXLLEY)」で、「LVMHプライズ2026」のセミファイナリストにも名を連ねる新星だ。彼の記憶に刻まれた風景を、圧倒的なクラフツマンシップによって表現。他にも素材への飽くなき探究を通じ、ファッションの表現領域を拡張しようとする若手たちが際立った。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月9日号からの抜粋です)
「ザ ヴァレイ(THE VXLLEY)」
ウエアラブルアートの新境地
3年の歳月を費やし制作したコレクションのタイトルは、「ザ・ナルシシスト」。自己と向き合い、花、陶磁器、ガラスといった彼の半生を象徴するモチーフを服に埋め込んだ。厚手のウールやフェルトの生地にセラミックパーツを直接縫い付けたり、体の曲線に沿わせて作った木材のフレームに小さな模型を装飾したりしながら、美しい一着に濃厚なドラマを凝縮させた。それらを静止したオブジェではなく、あえてモデルにまとわせたのは、そこに「動き」という命を宿したかったからだという。
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