ファッション
連載 本明秀文のノットスニーカーライフ

本明秀文の“ノット”スニーカーライフ「骨董は趣味?」

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アトモスの創業者・本明秀文さんの独自の目線と経験から、商売のヒントを探る連載。「日本で大災害が起こる」という“うわさ”が駆け巡った7月。不安のタネは今なお、実体経済に影響を及ぼし続けている。今回は、お金の話。“なんでも売れる時代”に浮かび上がるのは、マネーロンダリング、タンス預金、骨董品といった社会の表と裏をつなぐキーワードだ。商売を軌道に乗せた神秘的な偶然に導かれながらも、自ら道を切り開いてきた本明さんが、ユーモアとリアリティーが交錯するお金の実態について語る。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月14日号からの抜粋です)

本明秀文(以下、本明):うわさの7月5日が過ぎたけど、その元ネタとなった「夢日記」では、“7月全体”が災厄の時期だって解釈もあるらしく、香港や中国本土からのインバウンドは、今も完全には戻ってきていない。ラグジュアリーブランドも、先月から軒並み4割ほど売り上げが落ちているそう。僕も以前、中国人と会ったときに手相を見られて、「君の手相は商売に向いている。一緒に商売がしたい」と言われたことがある。中華圏では占いや縁起をすごく重んじる文化があるんだよね。

──テレビや雑誌でも、占いコーナーって昔から人気ですよね。本明さんは占い、信じますか?

本明:占い自体は信じない。でも神秘的なことはあるよね。うちの親戚のお姉ちゃんは「妖精が見える」って言うし、有名な経営者は、専属の占い師がいるとも聞く。孫正義さんの占い師も銀座にいるとか。実際、商売は時に神頼みだったりするし。

──本明さんがアトモス時代にターニングポイントとなった新宿店の出店は、本明さんが妹さんの結婚式の前日、顔合わせに急いで向かっているときに転んだ場所でしたね。転んだときはまだビルもない更地だったけど、縁を感じて出店を決めたと。

本明:そうそう、転んで肩を骨折したけど(苦笑)。だからそういう不思議で神秘的なことってあるよね。そういえば、原宿の「アトモス ピンク」が入っているイベリアビルや隣の八角館ビルを三井不動産が買って一帯を再開発するらしい。原宿も若い人たちはどんどん出店が難しくなってきている。今は独立して自分でやるって若者も少ないんだろうし、まだまだ会社員が多い。それが悪いことではないけど、自分でやっていくノウハウがないというか。だから原宿もチェーン店ばかりになった。

──日本の起業率は、先進国の中でも低いですよね。

本明:そうだね。日本って国に夢がない。だから社会保険料みたいな会社員には一見分かりづらい負担がどんどん増えていく。

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