ファッション

ローファー人気が止まらない! 「おじさん靴」と言わせない垢抜けコーデ6選

ローファーがウィメンズの新定番靴として定着して来ました。もはやトレンドを超えて、オールマイティーな“毎日履き”へ。オフィスでもカジュアルでも自在に履きこなせるのは、トラッド由来のきちんと感を備えているからでしょう。ヒールより歩きやすく、スニーカーよりおしゃれ見えするというオンリーワンの立ち位置が人気の理由。ブランドが提案するコーディネートの広がりもファンの裾野を広げています。今回は人気ショップが打ち出す最旬ルックから、履きこなしの新メソッドをご案内します。

落ち着きと強さを叶える
スタッズローファー

トラッドの流れを受け継ぐローファーには、正統派イメージが備わっています。軸がしっかりしている分、ウエアで遊ぶ余地が大きくなります。服のフォルムや色柄が少し大胆でも、足元のローファーが落ち着きをもたらしてくれます。ローファーに裾が重なるボトムスは格好の“遊びどころ“です。

ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」のスタッフコーデでは、穏やかな濃色のニットカーディガンに、マルチカラーのゆったり幅パンツを合わせています。上下のテイストミックスが動きを生んでいますね。ローファーが全体を落ち着かせつつ、スタッズが控えめなスパイスを加味。テイストミックスがトレンドの今、重宝しそうなアイテムです。

快適さとデザイン性の両立で
シゴデキコーデを完成

人気ユーチューバーの“かんだま”こと神田麻衣さんがディレクションする「マルゥ ユナイテッドアローズ(MARU UNITED ARROWS)」と「オデット エ オディール(ODETTE E ODILE)」がコラボレーションしたチロリアン ローファーは、きちんと感を引き立てます。こちらのコーデは、かわいらしさよりも強さを示したいという、今のおしゃれマインドを映すかのような装いです。白系のジレでシャープなシルエットを強調。ネイビー系の長袖トップスとパンツがジレとの間でモノトーンのコントラストを際立たせています。袖コンシャスなトップスを活かすジレはレイヤードの切り札アイテムです。ローファーがメンズライクな雰囲気を足元に呼び込み、お仕事ムードをアップ。小脇に抱えたショルダーバッグもシゴデキ感を寄り添わせています。

「オデット エ オディール」渋谷シンクス店スタッフのTERAOさんによると「今期のローファーは“快適さとデザイン性の両立"がキーワード。機能性を重視する方が増えている印象です」とコメント。「快適な履き心地」「スニーカーライクに履きたい」「かかとが脱げにくい」など、履き心地へのこだわりを叶えるローファーが支持を集めているそうです。

ドレッシーなローファーは
白ソックスとの合わせでプレッピーに

ドレッシーなローファーが増えてきたのは、近ごろの新傾向です。つやめきレザーやメタリック金具などで格上ムードを演出。高めのヒールはレディー感をまとわせます。ロングトレンドになってきたクラシカルやタイムレスになじみやすいタイプです。

印象的なチェック柄のスカートに、トレンドが続くポロ襟のニットカーディガンをウエストインしてコンパクトに見せています。足元のローファーは、足の甲を飾るビット飾りが品格を醸し出しています。あえて白ソックスを添えて、プレッピーに通じるカレッジ風味をプラス。ガーリー感を盛り込んだアレンジがすてきです。

マニッシュな面構えの足元は
フェミニンな合わせで“ずれ感“演出

もともとメンズから始まったローファーは、マニッシュな表情が持ち味です。ウィメンズの着こなしではそこを逆手に取って、フェミニンなワンピースやスカートと引き合わせあえて“ずれ感”を目立たせるような掛け算が効果的です。

こちらのルックのローファーも先の写真とアイテムは同じですが、印象は大きく異なっています。トップスは異なる編み地のレイヤード。リブ編みのポロシャツに、メッシュのような編み地のベストがセットになっています。ベルベット地のスカートは優美なつやめきを帯びていて、ローファーとのジェンダーミックスが印象的です。

ビームスのスタッフさんは「以前のようにトラッドな靴としてよりも、もっと気軽に、デイリーなスタイリングの中で取り入れられている印象。厚底やボリュームソールのタイプは“革靴っぽく見えすぎない”“ヒールとスニーカーの間のような感覚で履ける”という理由で選ぶ方も多い」とコメント。

シルエットもさまざまに
シンプルコーデにボリュームソールも◎

シルエットもバリエーションが広がってきました。ポイントはソール。厚底タイプやスニーカー風など、履き心地を兼ねた提案が相次いでいます。地面からの衝撃をやわらげる構造が見た目にも量感を加える仕組みです。

ジーユー(GU)」のボリュームソールビットローファーはソールに異なる2層素材の低反発クッションを取り入れました。ルックでは白いフリルネックブラウスに黒のナローロングスカートをセット。モノトーン系でまとめたおかげで、ローファーの量感がくっきり。靴のボリュームが目立って、足首周りのきゃしゃ感が引き立つスタイリングです。

普段着コーデを“きれカジ“に

きちんと感のあるローファーを普段着ルックに持ち込むと、きれいめカジュアルに整えられます。いつものデイリーコーディネートに加えるだけのお手軽アレンジです。適度なこなれ感が備わるのも、このスタイリングのよさ。デニムパンツとも好相性です。

「ジーユー」で毎年人気のリブクロップドTに、タックワイドパンツを合わせた、シンプルな装い。上下でトーンをずらしたツートーンコーデに、ボリュームソールのビットローファーを合わせて、マニッシュで端正な雰囲気に仕上げています。ひじに掛けたハンドバッグにスカーフを巻いてエレガンスもまとわせています。

厚底のローファーは合皮素材なので、ソフトな履き心地です。背が高く見える効果も発揮。売り場からは「中敷きがふわふわして履きやすい」「厚底なのでスタイルアップして見えてどんなアイテムでも合わせやすい」といった声が届いているそうです。

長いトレンドが続くトラッドやプレッピーを試す上で、ローファーは失敗しにくいアイテムです。ちょっとずれても、かえって味が出るのに加え、縦長イメージが手に入るメリットも見逃せません。シーンフリーでシーズンフリーの“ダブルフリー”はローファーならではの魅力です。

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