来年2月6日に開幕する2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピック・パラリンピック大会の組織委員会は、初日の開会式で、先月4日に91歳で逝去したジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)氏へのトリュビュートを行うことを発表した。詳細は未定。
ジョルジオ アルマーニは「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」のスポーツライン「エンポリオ アルマーニ EA7(EMPORIO ARMANI EA7)」において、これまでイタリア選手団の公式ウエアを提供してきた。またイタリア冬季スポーツ連盟とは、今回の大会までの4シーズンにわたり提携し、イタリアチームの機能性ウエアやバッグなどのアクセサリーを提供している。組織委員会のジョヴァンニ・マラゴ(Giovanni Malago)会長は、「ミラノ市、そしてイタリア全体が彼の功績を称えたいと考えている」とコメントした。
ミラノとヴェネト州の高級リゾート地、コルティナ・ダンペッツォを中心とした北イタリアで行われる今回は、初めての多拠点型モデルを採用する冬季オリンピック・パラリンピックとされている。開会式もそのビジョンを体現する形で、7万5000人を収容するメーン会場のミラノのサンシーロ・スタジアムを中心に、ヴァルテッリーナやヴァル・ディ・フィエンメという複数の会場をつなぎ同時開催する。開会式の目玉となる国旗掲揚や聖火点灯は、ミラノのセンピオーネ公園にある“平和の門”とコルティナのディボナ広場で実施され、選手団のパレードも複数会場で行われる予定だ。
開会式のテーマでもある「ハーモニー」(調和)は、語源とするギリシャ語「Armonia」で「結びつける」を意味する。開会式のクリエイティブリードを務めるマルコ・バリッチ(Marco Balich)は、「今回のオリンピックにはミラノとコルティナという2つの都市があり、都市と山、人と自然、文化や人々、そしてさまざまな考え方の間にある調和を表している。このイベントを通じて世界と対話すること。それがすばらしい挑戦になる」と期待を込めた。
「開会式は象徴的な式典でとても重要だ。大会ごとに人々の記憶に残る瞬間であり、その大会の精神を映し出す場でもある。競技とはまた違うイベントとして、大会で最も多くの人に見られる瞬間で、開催国が世界に向けて発信する大きな舞台になる」と委員会のアンドレア・ヴァルニエ(Andrea Varnier)最高経営責任者は話す。
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックは2026年2月6〜22日、パラリンピックは3月6〜15日に開催。なお、オリンピックの閉会式とパラリンピックの開会式はいずれも、古代ローマ時代の円形劇場として知られるヴェローナのアレーナ・ディ・ヴェローナで行われる予定だ。