サステナビリティ

HOSOOがエイベックスの「マヨタエ」事業を継承 ヘンプと絹、二つの伝統素材を再び結ぶ

京都・西陣のHOSOO(細尾)は、エイベックス・エンタテインメントが展開してきたヘンプ素材のブランド「マヨタエ(majotae)」の事業を10月1日付で継承した。これにより、同ブランドの開発・生産・販売機能はHOSOOに移管される。

「マヨタエ」は、古代から日本で用いられてきたヘンプ素材を現代の技術で再構築し、柔軟で高品質なテキスタイルとして製品化するプロジェクトとして2010年に始動。約15年にわたり繊維加工や紡績技術の研究を重ね、これまでに約30種類のヘンプテキスタイルを展開してきた。HOSOOは、同ブランドが培ってきた技術・研究成果を引き継ぎ、国内外の市場展開を図る。

事業継承の背景には、HOSOOの原点である西陣織と、「マヨタエ」が象徴するヘンプの文化的共鳴がある。麻と絹は日本文化における二大繊維の起源を象徴する素材であり、古来、伊勢神宮では「荒妙(あらたえ/麻)」と「和妙(にぎたえ/絹)」が神に捧げる布として奉納されてきた。1688年に京都・西陣で創業したHOSOOにとって今回の継承は「麻」と「絹」の融合を現代に再び結び直す試みとも言える。「日本において絹と並び長い歴史と文化的意義を持つヘンプをポートフォリオに加えることによって、伝統と革新を融合したさらに強固なラグジュアリーテキスタイルカンパニーへと進化することを目指す」という。

「マヨタエ」は今後、「ホソオ(HOSOO)」のブランド体系のもとで再構築される予定で、既存の取引先への供給は中断せずに継続される。リブランディングを経た新コレクションの発表は2026年以降を見込む。

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