ニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology以下、FIT)は、同校として初めてビューティ分野の準学士課程を新設する。2026年秋学期から、化粧品・フレグランス マーケティングの応用科学準学士(Associate in Applied Science以下、AAS)課程をスタートさせる。2年間で修了し、既存の4年制学士課程と比べて短期間で専門的な学びと進路の選択肢を提供する。
FITのジェイ&パティ・ベイカー ビジネス&テクノロジー学部(Jay and Patty Baker School of Business and Technology)のシャノン・マハー(Shannon Maher)学部長は声明で、「化粧品・フレグランスマーケティングのAAS課程は、クリエイティビティとビジネスの革新が交わる業界の未来を形づくるというFITの使命を体現している」とコメント。このプログラムでは、ビューティブランドの開発や業界のビジネス全般について実践的に学ぶことができ、FITのフレグランスラボや研究施設のビューティセンターへのアクセスも提供される。修了後は、ジェイ&パティ・ベイカー ビジネス&テクノロジー学部の他の理学士課程へ進む道も開かれている。また、FITでは化粧品・フレグランスマーケティング&マネジメントの修士課程も提供しており、25年修了予定の学生たちは6月、アルファ世代への訴求やサイエンス主導のビューティ需要への対応をテーマとした卒業研究を発表した。
化粧品・フレグランスマーケティング学科長のバージニア・ボノフィリオ(Virginia Bonofiglio)は、「新課程の開設は、ビューティ教育におけるFITのリーダーシップを示すものだ。学生が業界で成功するためのスキルを身につけさせると同時に、進化を続けるこのダイナミックな業界のニーズにも応える」と述べた。なお、長年同校の学長を務めたジョイス・ブラウン(Joyce Brown)氏は24-25年度末で退任した。ブラウン氏は同校初の女性学長かつアフリカ系アメリカ人学長だった。現時点で後任は発表されていない。