
総合スポーツメーカーのミズノ(MIZUNO)は10月10日、ビーストーン(黒石奈央子社長)によるウィメンズブランド「アメリ(AMERI)」との初コラボレーションで製作した、機能性素材“ブレスサーモ”を使ったインナー7型を発売する。「アメリ」の公式ECや全国の直営5店のほか、ミズノの公式EC、一部のミズノ直営店で販売する。
ミズノの基幹素材であり、吸湿発熱・保温性に優れた“ブレスサーモ”を使用。胸元や背中の深いカッティングでオフショルダーやベアバックのスタイリングにも対応しつつ、同時にアウターからあえてのぞかせてファッションとしても楽しめる“魅せる”インナーとして企画した。ミズノとしては、「従来はどうしても男性中心の需要だったため、『アメリ』との協業で、女性にも“ブレスサーモ”の認知を広げたい」(広報担当者)という思いがある。
ベーシックな黒のほか、レモンイエロー、テラコッタブラウンの3色をそろえる。カップ付きキャミソール(7150円)は胸元にシアーメッシュをあしらってレイヤード風に見せ、ベアバックのロングスリーブトップス(8250円)は袖丈をあえて長めにし、アウターの袖口からクシュクシュとたるませて見せる仕様。ハーフレギンス(4950円)やフルレギンス(7700円)は深い履き込みで腹部までしっかり覆いつつ、パンツやスカートのウエストからチラ見せしてもキマるデザインになっている。
今秋冬の“ブレスサーモ”に続き、2026年春夏も接触冷感素材などでのインナーのコラボレーションを継続する予定という。
黒石奈央子/ビーストーン社長
「これはインナーの革命」

もともと、お客さまから「『アメリ』の服に合わせるインナーがほしい」という声はよく出ていた。それを受けて「アメリ」でもインナーは企画しており、毎回好評いただいているが、そこまで高機能な素材は使えていなかった。その点、今回はミズノの“ブレスサーモ”が使えるという点で、両社のニーズがマッチした。
大手SPAの吸湿発熱肌着は世間でよく知られているが、正直“ブレスサーモ”はそこまで知られていない。私自身、今回の協業で初めて知ったが、最初の打ち合わせで綿に水を吹きかけて吸湿発熱性を体感して、その温かさに驚いた。「この素材をもっと女性に知ってもらいたい」と強く思ったし、「アメリ」がやる以上はおしゃれと機能を組み合わせたい。そうすれば絶対支持されると思った。
私自身非常に寒がりで、冬は機能性インナーが手放せない。でも、いくら温かくても分厚くて着膨れするのは嫌。その点、“ブレスサーモ”は薄いのに温かい。これはインナーの革命だと思う。本当にいい製品なので、「アメリ」を知っているお客さまだけでなく、もっと幅広い女性に今回のコラボを知ってもらいたい。多くの方に手に取っていただけるよう、できるだけ価格も抑えた。この機能をこの価格で出せるのは、ミズノと組んでいるからこそ。露出もしっかり行っていく。