「キス(KITH)」を手掛けるロニー・ファイグ(Ronnie Fieg)=クリエイティブ・ディレクター兼最高経営責任者はこのほど、会員制クラブ「キス アイビー(KITH IVY)」を今秋にオープンすることを発表した。
「キス アイビー」は、パデルと呼ばれるスペイン発祥のラケットスポーツを軸としたパデルクラブで、場所は本拠地ニューヨーク・ウエストビレッジのレロイストリート120番地だ。屋上にフルサイズのパデルコートを設置し、館内には約150平方メートルのジムやニューヨークの人気モロッカンレストラン「カフェ モガドール(Cafe Mogador)」とコラボレーションした飲食エリアを併設。そして、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」と提携したラグジュアリースパエリアを設け、トラバーチン石の壁と床に囲まれた空間で、トルコ式風呂ハマムやサウナ、ジャグジー、スポーツマッサージ、IVセラピーなどのサービスを提供するそうだ。
さらに、ロサンゼルス発の高級オーガニックスーパー「エレウォン(EREWHON)」がニューヨーク初店舗を出店するという。人気のスムージーやジュースが楽しめるが、「キス アイビー」自体が会員制のため一般客は入店することができず、利用には「ウーバーイーツ(UBER EATS)」などのデリバリーサービスが必要だ。
また、同名のラグジュアリー・パフォーマンスウエアライン“キス アイビー”も立ち上げ、「ウイルソン(WILSON)」で知られるウイルソン・スポーティング・グッズ(WILSON SPORTING GOODS)とコラボレーションしたプロダクトを展開する。
ロニーは今回のプロジェクトについて、「ブランドにとって非常に重要な2つの瞬間を意味する。『キス アイビー』は、ライフスタイルサービスからウェルネス、プロダクトにいたるホスピタリティ分野への包括的な参入だ。一方“キス アイビー”は、パデルというスポーツを中心に美学を形成しており、新しく普及しつつあるスポーツの手助けができる興味深い機会だろう」とコメントしている。加えて、年間会員の資格取得者は極めて少数と明かした。
なお「キス アイビー」の正式オープンに先立ち、現在グランド・セントラル駅に隣接するビル「ワン・ヴァンダービルト」にはパデルコートがオープンしている。来場者は誰でも無料でパデルを楽しむことができるほか、8日(同時間)より「キス」の公式オンラインストアおよび公式アプリで販売される“キス アイビー”を一足早く目にすることができる。