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クラシエが台湾発ライフスタイルブランド「デイリリー」を子会社化 漢方×D2Cで新たな価値創出へ

クラシエは7月31日、台湾発のライフスタイルブランド「デイリリー(DAYLILY)」を展開するデイリリージャパン(東京・中央区)の株式を取得し、同社を子会社化した。取得株式数および買収金額は非開示。

「デイリリー」は、2018年に誕生した台湾・台北の漢方薬局から生まれたライフスタイルブランド。漢方薬局を営む父を持つ台湾出身の王怡婷(オウ・イテイ)氏と、北海道出身の小林百絵氏によって創業された。現在は日本国内で5店舗を構えるほか、オンラインストアを通じた販売も行っている。

クラシエは、漢方の思想を取り入れた“医療・食品・美容・生活快適”の領域において新たな価値創造を目指す成長戦略を掲げており、今回の株式取得はその具体的な取り組みの一つ。「デイリリー」の店舗運営ノウハウやD2Cのアセットと、クラシエの製品開発力や研究・生産体制を相互に活用することで、“暮らしに根ざした新しい漢方価値”の提案を進めていく。

7月31日付でクラシエから5人がデイリリージャパンの取締役および監査役に就任。8月1日には、クラシエのホームプロダクツカンパニー内に「デイリリー事業部」を新設し、事業部長を含む4人が所属する新体制がスタートした。デイリリージャパンの社長は創業者の一人でもある小林百絵氏が引き続き務める。

「デイリリー」はこれまで、漢方の知恵を現代のライフスタイルに寄り添うかたちで提案し、女性を中心に支持を広げてきた。今後はクラシエの参画により、製品開発やマーケティング、販路拡大などにおいて両社の強みを掛け合わせ、ブランドとしてのさらなる成長を目指す。

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