
「ドクターシーラボ(DR.CI:LABO)」や「ニュートロジーナ(NEUTROGENA)」などを展開するケンビュー(KENVUE)は、暫定の最高経営責任者(CEO)にカーク・ペリー(Kirk Perry)を任命した。ティボー・モンゴン(Thibaut Mongon)は、CEOと取締役を退任した。人事が発表された14日、同社の株価は2.18%上昇し21.82ドル(約3207円)で取引を終えた。
ペリーCEOは取締役会のメンバーであり、30年以上の経験を持つ消費財およびブランド戦略のベテランだ。同氏の就任についてラリー・メルロ(Larry Merlo)会長は、「この重要な時期にケンビューを率いる暫定CEOとして、卓越した資質と豊富な経験を持つペリーを迎えられて大変うれしい。テクノロジーやデータ、そしてグローバルな消費者領域にまたがる彼の深い知見は、新たな役割を通じて当社に引き続き貢献するだろう」と述べる。
ペリーは、「消費財およびテクノロジー業界で培った数十年の経験を生かし、取締役会や経営陣と連携しながら、ケンビューが本来持つ可能性を最大限に引き出すために尽力する。財務面でもトップクラスの成果を実現できるよう、事業基盤をより強固なものにしていく」とコメントした。
今回のCEO交代は、取締役会が現在の事業ポートフォリオの評価を含む戦略的見直しを実施し、「株主価値の最大化と企業としての潜在能力の発揮」を目指す中で行われた。
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