ファッション

グランフロント大阪、テナント参加型の街作りへ

?大阪駅・うめきた(大阪駅北地区)で開発中の「グランフロント大阪」の街開きと、商業施設「グランフロント大阪ショップ&レストラン」の開業が2週間後の4月26日に迫った。衣食住の専門店を集積した駅前型の大型商業施設は店舗面積4万4000�uに 266店舗(うち、ファッションは119店舗)を集積。初年度来場客数は 2500万人、売上高400億円を目指す。関西の旗艦店や日本初上陸などテナント自体への注目も高いが、実は、単なる巨大商業施設の開設・運営に留まらない、テナント参加型の街作りでも面白いプロジェクトが始まる。商業リーシングの責任者である阪急電鉄の谷口丹彦・不動産開発部部長は、「日本でもトップ 10の乗降客数を誇るターミナル駅前でありながら、効率追求型ではなく、1店舗当たり 50坪近いゆったりしたスペースで世界観やライフスタイルを表現する。ゆっくり会話をしながらモノの背景などまで聞きながら買い物を楽しんでもらいたい。

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? コンセプトは『お散歩ショッピング』だ。また、縁あってここに集まる『縁市』をテーマに、ファッションを通じてコミュニケーションを図りながらコミュニティ作りをしたい」と説明。テナント、顧客を街のサポーター化したり、自らイベントを企画するプレーヤーを育成するなど、街の活性化に積極的に参加をする人々を募る考え。街の運営を司るグランフロント大阪TMOの廣野研一・事務局長(三菱地所大阪支店副支店長)は、丸の内などでも街作りを手掛けてきた人物。「来た人に感動し喜んでもらえるのが究極の街作りのポイントだ。いろいろな感動体験を提供したい。また、五感を刺激し今を感じられる、大きな情報発信媒体としてメッセージを発信したい」と語る。注目は、「世界初の人工知能を搭載したコンパスサービスだ。タッチパネル式サイネージに RFID(非接触型 IC カード)でログインしたり、スマホアプリなどを活用することで、街が人を認識。

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? 買い物など行動やライフフローの蓄積からリコメンドをするようなハイテクの"情報プラットフォーム"を構築する。一方で、"人的プラットフォーム"として、"あなたの夢"をかなえる地域サークル活動を支援するソシオ制度を導入する」と意欲的だ。まずは、心臓マッサージやAED 講習会などで安心な街をアピールする「ハートソシオ」や、アートを軸にコミュニケーションを図る「まちデコソシオ」などを始動する。実は、大阪は夜の活気が低下している。「オシャレで安心して遊べるナイトライフの提案も目玉にしたい。たとえばファッション性の高いイベントを開き、施設内の飲食店でアフターパーティを行なったり、ファッションブランドが提案するパーティナイトを実施するなど、カッコイイ人々が集まるシーンを作りたい。まずは、テナントの方々の中から、面白い企画や街作りに参加したい人々を募りたい」と廣野事務局長。

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