ファッション

【デザイナー小話 パート5】「酒もたばこもやらない。睡眠は7時間」とストイックなカール・ラガーフェルド

 ハースト社主催によるチャリティ・イベント「カール・ラガーフェルドを称える夕べ」が11月6日、ニューヨーク・リンカーンセンターで開催された。同イベントで、女優のジェシカ・チャステインがカール・ラガーフェルドにインタビューした。チャステインは、ジュリアード大で演劇を学び舞台にも何度も立っている女優。にもかかわらず、彼女はラガーフェルドのインタビューに対して緊張を隠し切れず「彼は私が質問を準備しているのを見て、『ダメだよ。即興でやりたい』と言われたわ。彼は話すのも早いし、即答するから集中して聞かないと」とコメント。

 チャステインの「自身のブランドを含み3つのブランドをデザインする役得は?」という問いに対し、ラガーフェルドは「フランス、イタリア、そして自分のブランドをデザインできるのは幸運なこと。私自身の名前なんかどうでもいいんだ。私はこの仕事が好きなだけ。自身のエゴはその次に来るもので、誰も気にしない。私が『H&M』のデザインを引き受けたのは、今日のファッションは安かろうが高かろうがいいデザインでなければと思ったから」と答えている。

 「健康的な生活に関しては」という質問には、「私は世界中で、一番退屈な人間だよ。だから他の人々より長生きできるんだ。酒もたばこもドラッグもやらなくても、私は全然平気。それらを必要と思ったことが全くない。そして睡眠時間をちゃんと7時間とると、快適な日々を過ごせるよ。次の日に疲れを残さず活動できるからね。私の生活がすごく退屈に聞こえるのは分かるよ。本当は、私は自分を破壊する人々を敬愛しているんだがね」とラガーフェルド。

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