ビジネス

百貨店「免税ブレーキ」続く 伊勢丹新宿本店、阪急本店、高島屋大阪店など有力店も軒並み減収

百貨店主要4社の2025年4月度売上高速報が出そろい、おしなべて1ケタの減収だった。急激に円安が進行した前年同時期の反動に加え、近ごろのドル安・円高傾向の影響もあり、免税売上高が鈍化。インバウンドが買い支えてきたラグジュアリーブランドや宝飾などの高額品の売り上げが伸びず、業績全体を押し下げた。

各社の業績は、三越伊勢丹が前年同月比微増、高島屋が同5.0%減、大丸松坂屋百貨店が同微減、阪急阪神百貨店が同6.4%減だった。

旺盛なインバウンド消費を背景に業績を伸ばしてきた都心の大型店も、軒並み業績を落とした。三越伊勢丹の伊勢丹新宿本店は前年同月比1.2%減。日本人売上高は同5%増も、免税売上高の大幅な落ち込み(同22.2%減)をカバーできなかった。

阪急阪神百貨店は免税売上高全体が前年同月から約3割減となった。阪急本店の売上高は同7.7%減。婦人ファッションは前月に引き続き前年を下回ったものの、「不安定な気候の中でニット、羽織りは堅調で、雑貨では帽子が好調だった」(同社広報)。

高島屋も免税売上高が同32.5%減と落ち込んだ。店舗別では大阪店が同13.9%減だった。

インバウンドに強い松屋銀座本店も、やはり同18.4%減と苦戦。免税売上高は同34.3%減だった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“カワイイ”エボリューション! 2026年春夏ウィメンズリアルトレンド特集

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。