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渋谷パルコ、売上高2割増の439億円 インバウンド比率41%

パルコの東西の旗艦店が大きく成長している。パルコの2025年2月期業績の店舗別総額売上高(テナント取扱高)は、東京の渋谷パルコが前期比22.5%増の439億円、大阪の心斎橋パルコが同46.4%増の379億円だった。渋谷パルコは19年11月に建て替え開業、心斎橋パルコは20年11月に新規開業だが、コロナ明けのインバウンド(訪日客)の追い風で急拡大が続く。両店ともラグジュアリーブランドを含めたファッション、キャラクターグッズやゲームなどのIPコンテンツがけん引する。

渋谷パルコは19年11月に建て替え開業した際、売上高目標を200億円に設定していたが、それを2倍以上も上回ったことになる。ファッション、カルチャー、アートを重点分野に掲げた独自の品ぞろえが国内外から支持を集めた。免税売上高をみると、渋谷パルコは前期比57.4%増の181億円(全館売上高に占めるシェア41.2%)、心斎橋パルコは同97.1%増の131億円(同34.5%)だった。

親会社J.フロント リテイリング(JFR)は、大丸松坂屋百貨店を中心に国内外の富裕層獲得に注力している。JFRの小野圭一社長は「百貨店では20〜40代の(富裕層の)購入額が最も高くなる傾向にあるが、この人たちは渋谷パルコやギンザシックスも支持している」と話し、グループ戦略の中での渋谷パルコの重要性を強調する。

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