ファッション

ENHYPEN初のコーチェラでの体験を語る 全身「プラダ」の衣装でパフォーマンス

韓国の人気アイドルグループENHYPEN(エンハイプン)は4月12日(現地時間)、アメリカ最大級の音楽フェス「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル 2025(Coachella Valley Music and Arts Festival 2025)」(以下、「コーチェラ」)に初登場した。パフォーマンス後にバックステージで米「WWD」のインタビューに応じ感想を語った。

ENHYPENは、全長約98メートルの巨大ステージ“サハラ”で、バンドとダンサーを従えたエネルギッシュな45分間のパフォーマンスを披露し観客を魅了した。「ステージを降りたとき、あの会場のエネルギーと雰囲気、そして目の前のファンの皆さんが本当に素晴らしかった」とメンバーのヒスンは振り返る。

最年長は23歳のヒスン(HEESEUNG)。リーダーを務める21歳のジョンウォン(JUNGWON)をはじめ、元フィギュアスケーターという異色の経歴を持つ22歳のソンフン(SUNGHOON)、韓国とオーストラリアのルーツを持つ22歳のジェイク(JAKE)、同じく22歳のジェイ(JAY)、21歳のソヌ(SUNOO)、そして最年少は日本出身で19歳のニキ(NI-KI)と、多彩なバックグラウンドを持つ7人組だ。

ENHYPENは、史上最速でコーチェラのラインアップに名を連ねたK-POPグループとしても注目を集めている。

「僕たちがここまで来られたのは、音楽を聴いてくれて、パフォーマンスを見てくれているすべてのファンのおかげです。皆さんがいてくれたからこそ、コーチェラに立つという夢を実現することができました」と、ENHYPENがK-POPグループとして史上最速でコーチェラに出演したことについてジェイクは語った。そして「本当に感謝の気持ちでいっぱいです。でも、僕たちの旅はまだ始まったばかり。ここからが本当のスタートだと思っています」と続けた。

ENHYPENは、キャリアの新たなフェーズに突入している。4月4日には、初となる英語シングル“Loose”をリリース。前作“Romance: Untold -Daydream-”のリパッケージ盤から約5カ月ぶりとなる新曲だ。ENHYPENは、ステージで新曲をリリースすることをサプライズで発表。詳細についてはまだ明かされていない。

「僕たちはこれからもっと高みを目指していきます」とジェイクは意気込みを語る。

ENHYPENは、2020年にミニアルバム“BORDER: DAY ONE”とタイトル曲“Given-Taken”でデビュー。彼らは、CJ ENMと、BTSやENHYPENが所属するハイブ(HYBE)による共同プロジェクトのサバイバル番組“I-LAND”での激しい競争を勝ち抜き、結成されたグループだ。

サバイバル番組“I-LAND“は、ハイレベルな演出とドラマチックな展開で注目を集めた。体力勝負のミッションから表現力を問う課題まで、さまざまな試練が用意され、視聴者がデビューメンバー選びに参加する形で進んでいった(ソヌのみプロデューサー推薦で選出)。放送は1話あたり累計1360万回再生を記録。ENHYPENはデビュー後、ミリオンセラーを連発し、チャートでも快進撃を続けている。

「最初にスタジオで音を作ったときは、正直かなり時間がかかりました」とジェイク。「K-POPのボーイズグループとして、僕たちは本当に毎回違うジャンルやスタイルに挑戦しています。アルバムごとにまったく違う雰囲気があって、新しい作品を作るたびに“初挑戦”っていう感覚。でも、そういう経験が僕たちを成長させてくれていると思います」

“I-LAND“からデビューした彼らにはファン、通称ENGENEとの特別な絆がある。彼らの成長の過程をデビュー前から見届けたことで、ファンとの間には深い絆とつながりが築かれていった。ファンがこれほどまでにグループと深い絆を築いている中で、彼らについてファンが驚くようなことはあるのだろうか。

「僕たちはファンと一緒に成長してきたから、ファンが知らないことを言うのはすごく難しい」とジェイク。「ファンは僕たちのことを自分たちよりもよく知っている」とジェイが笑顔で答えた。ヒスンは笑みをこぼしながら「僕たちの顔にあるほくろの数まで知っている」と冗談まじりに話し、「そう、顔にあるほくろまで知っている。彼らはすべてを知っているんです」とジェイが続け、「腕や脚までね」とヒスンが話し笑いが広がった。

コーチェラのステージでは、全身「プラダ(PRADA)」を身にまとってパフォーマンスを披露した。ENHYPENは23年からブランドのアンバサダーを務めている。「プラダ」がデザインしたカウボーイ風にアレンジされたビンテージ感のあるデニムスタイルを身にまとい、こなれた雰囲気で登場した。

「プラダ」はENHYPENの初出演のために、特別にカウボーイ風のスタイルの衣装をデザイン。メンバー全員がヴィンテージ加工を施したデニムを身にまとい、こなれた雰囲気で登場した。足元は全員が同じ黒のレザー製アンクルブーツを合わせ、ジーンズには大ぶりのメタルバックルが特徴的なブラウンのブラッシュドレザーベルトを合わせ、ループ部分にはチェーンやシルクスカーフをあしらった。シャツや白のタンクトップの上に羽織ったアウターは、メンバーごとに異なるデザインで用意。ポケットやレザーの襟、コントラストの効いたパイピング、ラインストーン刺しゅうなど、それぞれの個性が光る衣装だった。

ジェイクは「プラダが毎回僕たちのためにカスタムメードのアイテムを作ってくれるんですけど、いつもとてもユニークで、僕たちにぴったりなんです。僕たちが好きなものをよく理解してくれているんです」と語った。

これまでのキャリアの中で一番のハイライトは?という質問に、全員がコーチェラと答えた。「みんなの親が韓国で見てくれているし、友だちや韓国の人たちがオンラインで見てくれているんです。みんなすごく興奮していて、興味津々です」とジェイク。

ENHYPEN は、19日(現地時間)に再びコーチェラのステージに立ち、2回目の公演を行う。その後、8月6日からアメリカ、イギリス、ヨーロッパを巡る“Walk The Line“ツアーがスタートする。ニューヨークのベルモントパークで2公演を皮切りに、シカゴ、ヒューストン、ロサンゼルスを回る。

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