コスメティックブランド「シロ(SHIRO)」は4月26日、韓国・聖水(ソンス)に路面店をオープンする。2フロアで売り場面積は約151平方メートル。オープンに先駆け韓国向けのECサイトを開設する。現在の海外実店舗としては、ロンドン(2016年)、台湾(23年)に続く3カ国目となる。
出店の背景について、同社は「韓国は伝統とモダンが融合した活気ある国。そんな韓国に『シロ』は魅了された」と説明。特に聖水は、“ソウルのブルックリン”と称され、アートやカフェ、ファッションの街として現在注目されている。
新店は、かつて靴製造工場だった建物を活用した。改装では、既存の建築素材を最大限に生かす方針を採用。鉄骨の梁やコンクリートの凹凸を残しつつ、鉄骨は赤茶色からベージュに変更。壁や床も削ったうえで再利用し、素材の質感を活かした空間に仕上げた。
什器には、聖水の街並みにちなみ、レンガ工場で余剰在庫となっていた建築用レンガを採用。店内でも聖水の景観を感じられるデザインとした。
2階には、自然光を生かしたテラスの庭とサンルームを設ける。テラスではハーブや針葉樹を植樹。サンルームにはテラゾー素材のシンクを設置し、ハーブの栽培も行う。
同フロアでは、自分だけのオリジナルフレグランスミストを作れる「ハーブブレンダーラボ」(90mL、7万ウォン/約7170円)を展開する。定番人気の“サボン”や“ホワイトリリー”、韓国限定の“スズラン”など8種の香りを用意。さらに、テラスで育てた韓国在来種のペチョンヒャンやローズマリーなど、6種類のハーブの中から1種を選び、独自の香りを調合できる。
さらに、ソウルのおすすめスポットを紹介する“おでかけカード”を設置し、来店客が自由に持ち帰れるコンテンツを用意した。
なお、韓国限定で、“スズラン”の香りのオードパルファン(40mL、4万6000ウォン/約4707円)を販売する。さらにオープンを記念し、フレグランス2種、スキンケア2種、限定チークカラー、ポーチをセットにしたキット(9万6000ウォン、約9822円)を1000個限定で販売する。