サステナビリティ
連載 エディターズレター:SUSTAINABILITY 第32回

「イッセイ ミヤケ」のショーで日本古来の素材、大麻布を考える

有料会員限定記事

「イッセイ ミヤケ」のショーで日本古来の素材、大麻布を考える

2週間前のこちらのレターで、2025年春夏コレクションをサステナビリティの観点から見るとベストコレクションは「ディーゼル(DIESEL)」だと思う、とお伝えしました。今日は「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」をピックアップしたいと思います。

「イッセイ ミヤケ」2025年春夏コレクションでは、麻を使った和紙や大麻布が採用されていました。古来から日本で親しまれてきた和紙とヘンプはサステナビリティの観点からも注目されています。原料となる植物の生育の速さや、生地の耐久性、通気性や消臭効果などの機能性から綿の代替え素材としても期待されているからです。

ショーでは素材の特性を視覚的に伝えるためなのでしょう、「紙っぽい」造形の服も登場しましたが、彼らが一番伝えたかったことは「それが紙である」事実ではなく、「紙にふれる際に感じる心地よさ」のはず。そのため、ショー会場には「イッセイ ミヤケ」のプリーツ加工の副産物である薄い紙の塊を再利用した椅子を用意し、紙に直に触れる機会を作っていました。プリーツ加工に使用する薄紙は加工後はリサイクルするために円柱形に圧縮しているそうで、丸い椅子はその形を活かしたものです。観客は座る前にその年輪のような断面を見て、そして触れることで紙を体感する仕掛けです。

この続きを読むには…
残り868⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

ISSEY MIYAKE x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

創刊3000号を迎えるころ、2030年代のファッション&ビューティ業界を大展望【WWDBEAUTY付録:「ヘアサロンの価格改定」特集】

10月26日発売の「WWDJAPAN」は、2030年代のファッション&ビューティ特集です。 「WWDJAPAN」は今週、創刊2500号を発行しました(付録の「WWDBEAUTY」が2500号です)。創刊は1979年、以降週刊紙を発行し続けながら、ファッション&ビューティ業界をウオッチし、その発展に寄与するだろう情報を発信して現在に至っています。そこで今週号は、創刊3000号(現在の頻度で発行し続け…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。