
サステナビリティ界隈でよく使われる「非財務」という言葉が、ピンと来ない方もいるかと思います。無理もありません。「財務ではないもの」と、否定の形でしか中身を言っていないのですから。今日はこの言葉が持つ意味についてなるべく端的に考えたいと思います。
使い方の文例は「非財務価値は、売り上げにつながらないからサステナビリティを経営課題としてとらえるのは難しい」。スラスラでてくるのが我ながら残念ですが、よく聞くフレーズです。
実際、財務価値とは、端的に言えば決算書に数字で載る企業の活動結果。対して非財務は、お金の数字にはまだ表れていないけれど、企業の将来の稼ぐ力や評価を左右するもの全般を意味します。なのですが、お酒の席で「非財務とは?」と問われたら、私は「あなたの笑顔、それが非財務価値」と答えます。「え、何言っているの」とキョトンとされたりもしますが、いたって真面目、シラフです(笑)。「あなたのその笑顔は非財務価値、不機嫌は非財務リスク。会社も一緒」と思うからです。
笑顔は、履歴書に書けない
人の履歴書には、過去の営業成績といった「財務」情報に加えて、「人脈やリーダーシップの経験値」といった数字にはならない「非財務」情報も載ります。「笑顔」は履歴書に書かれることすらない、言うならば「超非財務」情報。でも面接では、数字にはならない経験値や人物像が評価され、実際、その後の業績を左右しますよね。逆に、面接では見抜くのが難しい“フキハラ”タイプの人からは人が去り、会社は資本である人財を失います。フリーランスなら仕事が得られなくなります(自戒)。まさにリスク。会社を「法人」と呼ぶのはよく言ったもので、全く同じことが企業経営でもいえると思います。
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