サステナビリティ
連載 エディターズレター:SUSTAINABILITY 第79回

「スッピン」で「あいまい」だからいい ポッドキャストで見つけた白黒つけない世界

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最近、「あの記事読んだよ」以上に「あれ聴いたよ」と声をかけていただくことが増えました。毎週水曜日に配信しているポッドキャスト「サステナブルファッション・トーク」のことです。忙しいご時世、「ながら聴き」ができるポッドキャストの需要が高いことは、自分自身の行動からもよく理解できます。

特に、初対面の方との名刺交換の際に「ポッドキャスト聴いています」と言っていただくことが増えて、ドキッとします。収録は小さな会議室で、ナビゲーターの木村和花記者と私の2人、ゲストを迎えても3~4人でゆるく話しています。インティメイトな空間だから本音がもれがちで、気分はほぼスッピン。しかも基本、事後編集はナシ。だから初対面の人から「聴いています」と聞くと、出会う前に素顔を見せてしまったような気恥ずかしさを覚えるのです。

ポッドキャストのよいところは、このスッピン感ゆえの親しみやすさに加えて、あいまいさが許容されるところだと思っています。

相手のことを理解するために何度も聞き返す。意見を求められて言いよどむ。おもしろいから思い切り笑う。こうしたやりとりを文章に落とし込むのは難しい。特に白黒つけるのが難しいサステナビリティを語るとき、この「あいまいさ」や「間合い」が大活躍します。そう、ポッドキャストって懐が深いのです。

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