
この連載は週に一度、「WWDJAPAN Digital」に掲載した記事から学生に読んでほしいものを厳選し、記者のコメント付きで紹介するものだ。今回は、アレッサンドロ・ミケーレの「ヴァレンティノ」新クリエイティブ・ディレクター就任や、木村由佳デザイナーによる新ウィメンズブランド「ムッシャン」のデビュー、京都高島屋S.C.に出店した「クラネ」の3つの記事を掘り下げる。ニュースの読み方を知るとともに、面接やビジネス会話のヒントになれば幸いだ。
【記事1】
元「グッチ」のアレッサンドロ・ミケーレ
「ヴァレンティノ」新クリエイティブ・ディレクターに就任
「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は3月28日、2022年11月まで「グッチ(GUCCI)」を率いてきたアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)を新たなクリエイティブ・ディレクターに迎えることを発表した。先週退任が発表されたピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)の後任となる。社内発表によると、ミケーレは4月2日付で着任。9月のパリ・ファッション・ウイークで披露予定の25年春夏コレクションでデビューを飾る。(全文はこちら)
【記者の解説】
「ヴァレンティノ」はパリコレでショーを発表しているが本拠地はイタリア・ローマであり、アレッサンドロもローマ出身。芸術を愛した父と映画業界で働いていた母を持ち、過去のインタビューではローマやフィレンツェの芸術や哲学への関心の高さなどが何度も語られている。ミケーレが手掛ける「ヴァレンティノ」のオートクチュールはきっと華やかでメッセージに富んだものであり、ファッションやレッドカーペットシーンのみならず、オペラなどのアートにも絶大な影響を与えるだろう。大げさでなく、ルネッサンス再び!な予感だ。(向千鶴/執行役員「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクター)
【記事2】
個性むき出し新ブランド「ムッシャン」
「M A S U」親会社がウィメンズ市場参入
「M A S U」を運営するソウキ(SOHKI)は、ウィメンズブランド「ムッシャン(MUKCYEN)」を2024-25年秋冬シーズンに立ち上げる。デザイナーはヨウジヤマモトの企画チームで約4年間経験を積んだ木村由佳で、ブランド名「ムッシャン」は“木村”の中国語読みを元にした造語だ。ブランド名には、日本生まれ、中国育ちのデザイナーの「意味のない抽象的な言葉に、今後は意味を与えていきたい」という決意を込めている。(全文はこちら)
【記者の解説】
【記事3】
「クラネ」が京都高島屋S.C.本館1階にオープン
「ブランドの新たなステージへの一歩」
松本恵奈が社長・ブランドディレクターを務めるクラネデザインの「クラネ(CLANE)」は20日、京都高島屋S.C.本館1階に新店舗をオープンした。売り場は約50平方メートルとコンパクトではあるものの、衣料品カテゴリーにおいては海外ハイブランドの独壇場である都心百貨店の1階に店を構えた意味は大きい。この日店頭に立った松本は、「ブランドが新たなステージへと一歩を踏み出せた」と手応えを話した。(全文はこちら)

【記者の解説】