ファッション

「ヨウジヤマモト」2015年春夏パリメンズ 名作映画をオマージュして描いた孤独な旅人

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」の2015年春夏メンズ・コレクションのインビテーションは、小津安二郎の映画「東京物語」の一場面。バラバラになる家族の絆を問うストーリーをオマージュし、「PERDU(失われたもの)」をテーマに孤独な旅人を描いたようだ。序盤は、東洋の旅人をイメージさせるオリエンタルな雰囲気。タペストリー柄をちりばめた3ピースセットアップ、頭にはぐるぐる巻いたスカーフのターバンとストローハットを合わせた。フォーマルスーツの左身頃を切り取ってハーネスを巻きつけるなど、どこか反骨的なメッセージを加えたアシンメトリーなスタイルを時折挟む。

 その後、旅の舞台はアメリカに変化。ロサンゼルスとかけた「LOST ANGELS」の文字をのせたスカーフを巻いたモデルが、ブラックのセットアップにデニムシャツをまとって登場した。キーアイテムはシャンブレーデニムだ。オーバーサイズのラグランスリーブシャツやバギーパンツ、ワークジャケットをデニムで仕立て、白のジャケットとコーディネート。テイストは一変し、「ヨウジ」流のワイルドなツイストを利かせたアメトラのムードを漂わせた。

 終盤は、「PERDU(失われたもの)」と書かれたチラシを背面にパッチワークしたスーツが相次ぐ。頭にスカーフを巻き、ハットをかぶったモデルはさながらアメリカのギャングのよう。犬の写真に「MISSING DOG(迷い犬を探しています)」と書かれたものや、山本耀司の写真に「使い捨てOK」のメッセージが書かれたチラシを背面に貼りつけた。

最新号紹介

WWD JAPAN

バーチャル空間に商機あり ファッションビジネスの可能性を探る

1月18日号は「バーチャル空間」特集です。世界最大級のストリートの祭典「コンプレックスコン」のデジタル版「コンプレックスランド」と世界最大級のバーチャルイベント「バーチャルマーケット5」を徹底取材。出展者や参加者が “体験”したことで分かった可能性や課題をまとめました。大型連載、サステナブル特集はステップ5として「認証」がテーマ。国際的な認証機関のお墨付きを得ることの重要性を説きます。ミニ特集では…

詳細/購入はこちら