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シューズブランド再編劇、第2フェーズに突入の予感【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年08月02日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ケリングがヴァレンティノの株式を30%取得したり、「プラダ」がライセンス契約を結ぶロレアルとメイクアップとスキンケア製品を発売したり、いわゆるラグジュアリーやプレステージの世界では、酷暑でもビジネスがダイナミックに動いています。

そんな中で注目すべきは、リシュモングループによる「ジャンヴィト ロッシ」の買収です。後に続き、コングロマリットの傘下入りするシューズブランドが相次ぐかもしれません。

まず全般的に昨今、シューズブランドは苦戦している印象が否めません。「ジャンヴィト ロッシ」も、そんなブランドの1つでしょう。シューズブランドからマーケットを奪ったのは、スニーカーブランドでしょうか?ノンノン。上の記事にある通り、強力なライバルは「シャネル」や「ディオール」「プラダ」などの総合系ラグジュアリー。最近では「ボッテガ・ヴェネタ」や「トッズ」「ルイ・ヴィトン」「セリーヌ」「ロエベ」あたりも、パンプスやローファー、ブーツを購入するに際しての手強きライバルになっています。

理由は、こちらも上の記事にある通り、「アイデアの広がりが狭いというか、ファッションの中の『こういうストーリーがあるから、こういうシューズ』という思考が確立しきっていない印象です。靴の世界の中で変化させていこうとするから、新しさを感じづらい」から。もちろん、パンプス離れとか、コロナ禍で消滅したパーティーに代表されるオケージョンニーズの停滞なども主因ですが、一番は、人物像をイメージした上での靴の提案の不足です。

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