ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第121回

下半期の化粧品市場はどうなる?

有料会員限定記事

【連載】ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。 今週は、2023年上半期の化粧品・日用品市場を振り返る。

佐藤和佳子/三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニアアナリスト プロフィール

(さとう・わかこ)1992年に岡山大学大学院自然科学研究科修了、同年住友信託銀行に入社。94年から株式アナリスト業務、2006年入社のみずほ証券を経て19年5月から現職。日経ヴェリタスのアナリストランキングにおいてトイレタリー・化粧品セクターで17年から6年連続で1位を獲得

【賢者が選んだ注目ニュース】

2023年上半期の国内化粧品市場はおおむね回復基調にある。日本百貨店協会の統計によると、全国百貨店で高額商品が全般的に好調のようだ。前半は特に、大谷翔平選手のキャンペーンが目を引いた「コスメデコルテ」が新しい男性客を獲得するなど好調ぶりをみせ、同ブランドを擁するコーセーの23年1〜3月期の国内事業の売上高は前年同期比13%増で着地した。資生堂も、国内市場の回復を捉えた新商品の展開強化などにより主に高価格帯商品がけん引し、同3.8%増で推移した。ともに前年1〜3月にまん延防止等重点措置が出されていたことの反動もあるだろう。4月以降はマスク着用ルールの緩和も後押しし、全国百貨店の化粧品売り上げは2ケタ増収が続いている。

内需は回復傾向にあるが中国の消費力に懸念

この続きを読むには…
残り1615⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。