ビューティ
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

薬事や薬機法、炎上を恐れない、堂々とした発信は可能?【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

有料会員限定記事
※この記事は2023年07月10日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

下の記事にある通り、「SK-II」は“エイジングの火種”として、ハリの低下や乾燥による小ジワ、キメの乱れ、毛穴目立ちを引き起こす炎症老化の始まりに着目。店舗カウンターでは、肌測定マシン「マジックスキャン」に“エイジングの火種”を可視化し、測定する機能を搭載するそうです。

つまり「SK-II」は今後、潜在的な“エイジングの火種”にフォーカスしたコミュニケーションをしていくということ。みなさん、どう思われるでしょうか?私は、ちょっとした危険性を孕んでいるように感じました。

潜在的、つまり可視化できていない“エイジングの火種”は、究極気にせずに生きても良いハズです。でも「SK-II」は、いかに未来の肌のためとはいえ、その可視化できていない脅威を明らかにしながら、これに対応する新製品“スキンパワー アドバンスト クリーム”と“同 エアリークリーム”をアプローチします。これって、ともするとコンプレックス商法。「ほら、あなたの肌にも“エイジングの火種”がこんなに!急いで“スキンパワー アドバンスト クリーム”か“同 エアリークリーム”を買いましょう」なんてアプローチもできるわけです。ほら、ちょっと危険でしょう?

製品発表会を聞きながら、そんなことばかりを考えていた私は早速、PRを直撃しました。するとPRは、「その件については、本当に議論を重ねました」と前置いた上で、「でも、『マジックスキャン』で肌を測定したいお客さまは、自分の肌のことを本当に知りたい方々。ならば、発見した新知見についても、きちんとお伝えしようと思ったんです」と教えてくれました。

この続きを読むには…
残り1245⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。