「WWDJAPAN」6月29日発売号は、毎年恒例の「繊維商社特集」です。今年のテーマは「THE TRADERS―商社最前線」。円安、原燃料高、物流費の高騰、そして国内アパレル市場の縮小――逆風が吹き続けるなか、繊維商社の現場でいま静かに進む「質的変化」に迫りました。
かつて「体育会系」「モーレツ」という言葉が似合った繊維商社は、男性中心で画一的だった人材構成を、多種多彩なものへと変えつつあります。求められるのは営業力だけではありません。事業を構想し、サステナビリティや規制に通じ、海外を相手に渡り合う力――。「体育会系」の活気を捨てるのではなく、そこに多様性という新たな強さを接ぎ木する。各社の体質転換を、人材という切り口から読み解きます。
「繊維商社を知るための4つのトピックス」では、有力繊維商社16社を俯瞰できる「業界マップ」を筆頭に繊維商社のいまを深堀り。定番企画「課長のお仕事」では、権限が大きく師団長のような6人の課長へのインタビューを通して、「商社での働き方やアパレル産業のリアル」を探ります。各社トップへのインタビューも充実しています。蝶理、豊島、スタイレム瀧定大阪、モリリン、ヤギ、瀧定名古屋、タキヒヨーの7人の社長が降臨。業界再編やサプライチェーンへの積極投資、グローバル戦略、そして働き方改革と人材育成などについて語りました。
長寿企画「ファッション&ビューティパトロール」も今回は、繊維商社特別版。世界屈指の合繊テキスタイル産地・北陸に精通した、2人の「蝶理パーソン」をナビゲーターに、有力な産地企業を巡りました。
また、今回の表紙は刺しゅうでタイトルを作っています。基布は東京・八王子のアンファンテリブルによる泥染め先染め綿糸の手織りテキスタイル、刺しゅうは球体刺しゅうという前代未聞のプロダクトを生み出した桐生の笠盛が手掛けました。
海外ニュースからは、デビューから40年を迎えた「アントワープ・シックス」をフィーチャーする地元モード博物館(MoMu、2027年1月17日まで)の展覧会をリポート。国内スポーツメーカーの“海外で稼ぐ”構図を2025年度決算から読み解く企画や、グローバル大手の投資が加速するインド美容市場の特集も収録しました。
(COVER CREDIT)
EMBROIDERY : YOICHI KATAKURA (KASAMORI)
TEXTILE : SHOZO HARADA (ENFANT-TERRIBLE)
PHOTO : ISEKI (TRIVAL)
ART DIRECTION & DESIGN : SUGURU NAGAHASHI