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イオンモール、23年2月期は純利益32.6%減、国内モールの構造改革を加速

 イオンモールの2023年2月期決算は、売上高にあたる営業収益が前期比25.7%増の3982億円、営業利益が同15.0%増、純利益は同32.6%減の129億円だった。純利益は減損で44億円、店舗閉鎖損失のための引当金20億円、固定資産除却損24億円を計上したため。経済成長の著しい中国やASEANなど海外での出店を加速する一方で、苦戦の続く国内は共同配送や新規ビジネスの強化など構造改革を本格化する。

 国内モールは営業収益は3217億円に対し、営業利益は341億円。コロナ前の19年度と比べると、営業利益は183億円も減少した。ただ、22年度の売り上げは、1Qが前年比12.0%減、2Qが14.5%減、3Qが7.7%減、4Qが2.6%減と回復傾向にあり、速報ベースでは3月は9.4%増と、久しぶりに前年同期を上回った。

 23年度は、4月に新しいアウトレットモール「ジ・アウトレット」を平塚に開業予定とするなど、新規事業を強化する。関西エリアでは、他のSCも含めたエリア内での共同配送をスタート。また、既存モールに関しても、「エリアごとの特性を生かしつつ、五感を刺激する、情緒的な価値提供やお客さまの体験価値の向上を軸に改装していく」と岩本康次社長。

 24年2月期は営業収益4470億円(前期比12.2%増)、営業利益585億円(同33.0%増)、経常利益490億円(同34.6%増)、純利益270億円(同約2倍)を計画する。

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