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イオンモールがフェムテック専門店開設 郊外で製品に触れられる場所を

 イオンモールはこのほど、双日インフィニティと共同でフェムテックの専門店「バイアス(byeASU)」を埼玉県・越谷市にあるイオンレイクタウンにオープンした。店舗は8月31日までの期間限定で、イオンモールがフェムテック専門店を開設したのは今回が初めて。

 社会課題解決に取り組む両社から性別・年齢の異なる13人のプロジェクトメンバーが昨年秋頃に集結し、フェムテック専門店のオープンを目指した。店名の「バイアス」はジェンダーに対する偏見(バイアス)をなくし、明るい明日へ向かって行けるようにという思いを込めて、「バイバイ(byebye)」と「あした」を掛け合わせて命名したという。

 プロジェクトの中核を担ったイオンモールの八幡めぐみ海外リーシング部部長は、「テナント企業との共創を考えていた。社会課題解決という経営理念に基づき、お互いにフェムテック・フェムケアに注目していて、働く人やお客さまの双方に女性が多いことからプロジェクトがスタートした。年齢層が幅広く、カップルやファミリーでの来店も多いイオンモールのお客さまにあった業態を目指した」と話す。

 フェムテック専門店は都内やECサイトが多いため、実際に手に取って製品を見れる場所はまだまだ少ないのが現状だ。郊外にあるイオンモールにフェムテック専門店をオープンすることで、製品を知らない人や課題に気づいていない人にフェムテックに触れる機会を作ることで身近に感じてもらうことが狙いだ。

売り場は7つのカテゴリーで構成

 売り場構成はプロジェクトメンバーで体にまつわる課題を抽出しながら練った。人と話すことをタブーとされがちな女性の健康やライフイベントに関わる悩みを1人で我慢せず、“みんな”で共有する「新しい当たり前」をお客さまと共に作るために、1.知る、2.安心・信頼、3.つながりを感じることができるように仕上げた。

 ピクトグラムを用いて、生理ケア、ゆらぎケア、妊活サポート、マタニティ・チャイルドケア、メノポーズ(更年期)ケア、デリケートゾーンケア、セクシャルヘルスケアの7つのカテゴリーで製品を紹介する。また、POPを配置して情報を発信したり、アプリやサービスの紹介ゾーンを設けたりするなど、あらゆる年代のお客さまの悩みに寄り添い、初めて見聞きする製品やサービスに興味を持つきっかけになるような工夫を施した。

 また、女性のための体調管理アプリ「ラルーン(LALUNE)」の協力のもと、アプリ会員へのアンケートに基づく売場作りや、製品提案、情報発信などを行う。

 「性別・年齢問わず訪れてもらえるように、内装はとにかく入りやすさにこだわった。子育て中のプロジェクトメンバーからは、子どもと体のことを話すきっかけがなかなかないという意見が上がったことから、ジュニア向けの吸水ショーツを取り扱うことにした。家族で訪れることも多い、イオンモールならではの視点で幅広い年齢層に対応できる23メーカーを取りそろえた」と八幡部長は話す。

 接客は製品や体についての知識を身につけた販売員が丁寧に行う。オープンから1週間ほどだが、販売員に相談しながら色々な製品を見比べて1時間ほど滞在するお客も多いという。

 なお、店内にはAIセンサーカメラを設置し、顧客の属性や店内での行動情報を計測・分析する実証実験を行う。同店は8月末日までの期間限定だが、データを分析し結果を踏まえた上で事業性も鑑みながら今後の取り組みを検討していくという。

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