ファッション

カッシーナが上場廃止、親会社のユニマットが1220円でTOB

 イタリアの高級家具ブランド「カッシーナ」など展開し、東証スタンダード上場のカッシーナ・イクスシー(以下、カッシーナ)は、株式の49.57%を所有する親会社のユニマットライフが公開買付(TOB)を表明した。2月9日の終値の940円に29.8%のプレミアムをつけ、1220円で本日2月10日〜3月27日まで公開買付を行う。カッシーナはTOBの成立に伴い、上場廃止になる。公開買付には、第2位の株主で12.65%を所有する伊カッシーナ社も賛同している。

 また、ユニマットライフの親会社であるユニマットホールディングスの高橋洋二会長がカッシーナの会長兼社長を務めていたが、宝飾大手のダミアーニの日本法人でトップを務めていたアレッシオ・ジャコメル氏を新社長に内定した。ジャコメル氏は1975年2月8日生まれの48歳。高級時計「パネライ」を経て、2011年1月クリストフル日本CEO、17年4月ダミアーニグループ日本CEOを務めていた。3月29日開催予定の株主総会を経て正式に決定する。高橋氏は引き続きカッシーナの代表権のある会長にとどまる。

 カッシーナは昨年9月、2011年から社長を務めていた森康洋氏が突如辞任し、ユニマットホールディングスの高橋氏が会長兼社長を務めていた。

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