ファッション

百貨店初売りは「ルイ・ヴィトン」×草間彌生に客殺到 「セールより新作」の傾向は継続

 百貨店主要5社の2022年12月度業績は、おしなべて1割程度の増収だった。新型コロナ感染者は増加傾向も、年末商戦は全体的に活況。クリスマスケーキやおせちなど、季節商品へのニーズが他フロアへの波及効果を生んだ。衣料品フロアでは買っていますぐ使える秋冬アウター、ラグジュアリーでは早くも春夏の新作が売れた。また23年の初売りは、各社元日から1月2日にかけてスタート。元日は「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と草間彌生のコラボレーションアイテム第一弾の発売日だったこともあり、同ブランドが売り場を構える百貨店には目当ての客が殺到した。
 
 各社の前年同月と比較した12月度の売上高は、三越伊勢丹が14.6%増、高島屋が4.9%増、大丸松坂屋百貨店が9.5%増、そごう・西武が1.6%増、阪急阪神百貨店が10.2%増だった。

 高島屋の高島屋新宿店は、前年同月比17%増と高伸。「ラグジュアリーを中心に高額品が好調で、訪日外国人増加による免税押し上げ効果もあった」(同社)。そごう・西武も好調のプレステージブランドが同15%増、19年比でも35%増とけん引し、衣料品も前年同月比5%増、19年比並みと健闘した。

初売りの需要は「今すぐ着られる」「ビジネスアイテム」

 三越伊勢丹の伊勢丹新宿本店は、初売り初日(1月2日)の売上高が前年比19%増。うちセール商品が同11%増に対し、春夏新作などのプロパー(正価)商品は同28%増だった。「プロパーかセールかに関わらず、いますぐ着ることができるアウターやニットなどがよく売れた」と同社広報。紳士ではオフィスワーク回帰でビジネスアイテムの需要が高かった。阪急阪神百貨店の阪急本店も、初売り初日は前年比約15%増、客数が同約20%増と大きく伸ばした。

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