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回収ボックスの設置が免罪符になっていない? 15社のリサイクル事情を調査

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 最近、アパレルや化粧品の店頭で、不要品の回収ボックスをよく見かけるようになった。箱には大概、リサイクルのマークが描かれており、箱に入れたアイテムは、ペットボトルと同じようにリサイクル、再利用されることを想起させる。果たして、実際はどうなのか?家電や飲料容器と比べて遅れているといわれる繊維・化粧品のリサイクルの現状と課題、そして可能性を追った。 繊維・衣類の廃品回収、中古衣料販売の歴史は長いが、この数年で「サステナビリティ、循環社会」という新たな視点が加わり、リセール市場の活況を追い風に盛り上がりを見せている。回収・リサイクルは企業のサステナビリティ・ビジョンと新規ビジネスチャンスの双方から注目のトピックスなのだ。中国政府が2017年末に古着の輸入を禁止したこともリサイクル市場が大きく転換するきっかけとなった。

 アパレル市場ではこの1年、古着の回収・選別業者と繊維関連企業の協業スタートが相次いでいる。回収・選別後の3〜5割は古着として再販されているため、その効率アップにビジネスチャンスが見いだされていることが理由だ。また、サステナブルの観点からは、これまでも行われてきたウエス・資材へのリサイクルや燃料化とは違った、新たなリサイクルのアイデアが登場している。従来行われてきたコットンやウールの反毛リサイクルは、その品質やスケールをあげて新品衣料の材料として活用が進んでいる。一部であるが、「ブリング」や「レニュー」など化学の力を使って古着を再び繊維に戻す最先端の挑戦も始まっている。また長らく“禁断”だったラグジュアリーブランドの店頭余剰在庫の焼却問題も、日本国内でのリサイクルへとシフトしている。

 化粧品については主に「循環」の観点から容器の水平リサイクルの挑戦が始まっている。ファッション・ビューティ業界ともに、回収・リサイクルの工程で発生するさまざまな課題を解決しているタイミングであり、アイデアを持った意欲的な起業家たちが参入している。

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