ビューティ

「エスト」がサブスク導入、花王史上最高レベルの肌解析サービスを提供

 花王のプレステージブランド「エスト(EST)」は、1年間のサブスクリプションプログラム“エスト スキンアスリートジム”(税込30万円)のベータ版を11月から開始する。東京・銀座のショップ「ビューティ ベース バイ 花王(BEAUTY BASE BY KAO)」に導入し、定員は20人程度で応募期間は10月18日まで。肌解析やトリートメント体験サービスなどをそろえ、カウンセリングに基づいた同ブランドのスキンケア商品(約44万円相当)を使用できる。

 同ブログラムは、専属の“エスト ビューティ エキスパート”など専門家チームが年間を通じてオンライン、オフライン双方で肌測定とカウンセリングを実施。トリートメントサービスを行なうほか、食育マイスターの生井理恵氏やボディーメイクトレーナーの佐々木ルミ氏が監修した食事や運動方法のアドバイスを提供するなど、パーソナルなビューティプログラムをチーム全体でサポートする。

 なお、会員には、皮脂RNAモニタリング技術を活用し、今の肌の状態を精緻に把握する同社史上最高レベルの肌解析サービス“スキンポテンシャルアナリシス”を提供する。具体的には肌の水分量、バリア機能、メラニン量、紫外線ダメージレベル、糖化の状態など12の項目で解析。各年代の平均に照らし、今の肌状態を表示する。従来は血液を採取しなければ得られなかった項目だったが、同サービスは自宅で簡単に採取できるツールを用いる。あぶら取りフィルムで皮脂を、テープで角層を採取したサンプルを花王の解析専門チームが解析するシステムを構築した。肌性状や肌悩みの内部要因や体内要因の予測が遺伝子レベルで把握できるという。

 「エスト」は、“徹底的なエビデンスベース”で安全かつ効果的な化粧品を提供するという「ソフィーナ(SOFINA)」の考え方を原点に持ち、2000年に誕生した。花王グループが化粧品事業でグローバルでの成長を加速させる11の戦略ブランド“G11”の1つで、百貨店流通を主とし、全国約80店舗で展開している。

 清原麻紀子 花王 化粧品事業部門 「エスト」ブランドマネージャーは、「今は口コミサイトやSNSなど多くのコンテンツの中から、自分に必要な情報を取捨し、その情報に基づいて自分でコスメを選ぶというお客さまが多くなってきた。自分で『学びたい』と能動的に美容に取り組む意識が高い一方で、情報が氾濫しすぎて『もっと自分に合った美容方法があるのでは』と不安に思っており、だからこそ『もっと科学的な根拠が裏付けが欲しい』というニーズが高いことが分かった。そこで“エスト スキンアスリートジム”を通じて、自分にとって最適なスキンケアをみつけたいと思うお客さまの気持ちに応えていく」と話す。

 “エスト スキンアスリートジム”は段階的に規模を拡大し、100人程度を募集するベータ版2.0を経て、本格導入は2024年春を目指す。25年のブランド全体の売り上げは“エスト スキンアスリートジム”を含め6割増を目標とし、30年には“エスト スキンアスリートジム”の売り上げ構成比を「4割近くまで高めていく」と述べた。

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