ファッション

レディー・ガガの華麗なるファッション遍歴 “肉ドレス”、メットガラから来日公演まで

 9月3、4日の日本公演のため来日した歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)。約8年ぶりの来日公演で、チケットも発売後、即完売した。アカデミー賞(ACADEMY AWARDS)受賞の歌手、俳優でありながら、常に話題を呼ぶ唯一無二のファッションアイコンでもある。2009年から10年以上、ガガのファッションスタイリストとクリエイティブディレクターを務めているのは、日本人の母とイタリア人の父を持ち、静岡県出身のニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)。そんな日本との関わりも深い、ガガのファッション遍歴をおさらいしてみよう。

 ゼロ年代後半に歌手として台頭してから、奇抜でユニークなルック、レッドカーペットのクラシックルックの2つのスタイルで知られているガガ。特にデビュー初期は、キッチュでとにかく目立つコスチューム的なルックが多かった。代表的なルックといえば、10年グラミー賞での「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」の“天体”ドレスや、“卵”で登場しステージ上で“孵化”した11年のパフォーマンスの衣装などだろう。忘れてならないのは、伝説の“肉ドレス”だ。10年のMTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV VIDEO MUSIC AWARDS)で着用し、賛否両論を呼んだが、12年近く経った今も語り継がれているルックだ。

 徐々に俳優としての道を進み始めてからは、古き良きハリウッドをほうふつとさせる華やかでクラシックなスタイルに変化した。映画「アリー/スター誕生(A Star Is Born)」のイベントでは、ガガらしさを加えた“ハリウッドグラマー”なルックをいくつか披露した。ゴールデン・グローブ賞(GOLDEN GLOBES)で着用した「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のスミレ色のボールガウンは、1954年公開の原作「スタア誕生(A Star Is Born)」でジュディ・ガーランド(Judy Garland)が着ていたドレスへのオマージュだった。アカデミー賞では、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」の黒のカスタムドレスを「ティファニー(TIFFANY & CO.)」の128カラットのイエローダイヤモンドとコーディネート。この歴史的に重要なダイアモンドを身につけ、公の場に登場した女性は数人しかいないという。

 今年1月に公開された映画「ハウス・オブ・グッチ(House of Gucci)」のプレスツアーでは、今までよりもエッジの効いたスタイルを見せた。「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「グッチ(GUCCI)」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」などイタリアンブランドでそろえた。ロンドンでのプルミエール試写会では、「グッチ」の22年春夏コレクションから、深いパープルのシルクシフォンのドレスを着用した。

 ワールドツアー「ザ・クロマティカ・ボール(THE CHROMATICA BALL)」で、8年ぶりの来日公演を終えたガガ。同公演でも期待に負けない、エキセントリックな衣装を披露した。昆虫のような触覚のマスクと紫のボディスーツを合わせた”悪役”ルックやファッションデザイナーでもある妹のナタリー・ジャーマノッタ(Natali Germanotta)のゴールドの巨大ガウンなど、奇抜なスタイルはまだまだ健在だ。来日中に更新したインスタグラムでは「カンサイ ヤマモト(KANSAI YAMAMOTO)」の華やかなフローラルのシャツとパンツを着用した。

 ガガは、19年の映画「ジョーカー(Joker)」の続編「Joker: Folie a Deux(原題、ジョーカー:フォリアドゥ)」に出演することが正式に発表されている。公開は24年とまだ先だが、彼女がどのようなファッションをするのか今から楽しみだ。

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