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ベア ジャパンとMNC New Yorkがホールディングスに 経血を計測できるショーツの開発に着手

 ベア ジャパン(BE-A JAPAN)とMNC New Yorkはこのほど、グループ経営体制へと移行し、新たにホールディングスカンパニーV Holdingsを設立した。自由で快適な毎日を後押しするフェムテックブランド「ベア(BE-A)」を展開するベア ジャパンと、人生を豊かにするウエルネスブランド「シンプリス(SIMPLISSE)」を展開するMNC New Yorkは、両ブランドが提供するあらゆるプロダクトによって、女性のライフステージをエンパワーし、社会をよくしていくことが目的。中長期的な結果にコミットするため、ガバナンス体制の強化と将来を見据えた経営体制の強化を図る。

 ベア ジャパンの代表取締役CEOに元COOの高橋くみ氏が就任、MNC New Yorkの代表取締役CEOは山本未奈子氏が留任し、両者がV Holdingsの代表取締役Co-CEOを務める。また、Minerva Growth Partner 創業パートナーの村島健介氏が取締役に、顧問にロッテホールディングス代表取締役社長・玉塚元一氏が就任した。

 V Holdingsの「V」はローマ数字で5を表すことから、「Voiceをもち、Venture Spiritsで、Voyageを楽しみながら、ValuableでVisionのある会社へ」という5つの意味を込めたという。高橋ベア ジャパンCEOは、「14年間2人でともに経営してきたが子会社化して、それぞれに集中することで両社のシナジーを加速させていく。女性のライフステージをサポートしたい」とコメントしている。

 なお、ベア ジャパンは先進的なウエアラブルIoT技術を開発するミツフジと業務提携を結んだことを発表した。フェムテック市場の拡大と女性の健康課題の解決を目的とした新プロジェクト「経血を計測できるショーツ」の共同開発に取り組む。ベア ジャパンは支店を、ミツフジは工場を、ともに福島県にもつことから、福島県川俣町と3社協定を締結し、川俣町の協力を得ながらプロジェクトの実用化に向けて取り組みを進める。

 日本で経血量を測定した最新のデータは15年前のもので、180人超の使用済みナプキンを測定するという比較的原始的な方法だったとされる。「経血量の測定は必要性がうたわれながらも技術的に実現が困難だったが、晩婚化や初産の高齢化による生涯の生理の回数は大幅に増えていることから、新しい視点で生理を捉えるための『経血を計測できるショーツ』の価値がますます高まっている」と高橋ベア ジャパンCEOは話す。「ベア」の医療アドバイザーを務める医学博士で産婦人科医、広尾レディース院長の宗田聡医師は、「経血量の測定」によって、女性の健康管理に貢献し、女性特有の疾患などの早期発見につながることなどに期待を寄せる。「アメリカやイスラエル、韓国などのスタートアップ企業がタンポンや月経カップを用いた経血量の測定を試みているが、日本では使用率が低く、より身近で継続的に使用できるショーツで測定できることに意味がある。経血量が測定できるウエアラブルデバイスの開発は世界初」と高橋ベア ジャパンCEOはいう。

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