ファッション

「ミュグレー」創業デザイナー、ティエリー・ミュグレーが死去 享年73

 「ミュグレー(MUGLER)」の創業デザイナー、マンフレッド・ティエリー・ミュグレー(Manfred Thierry Mugler)氏が1月23日に死去した。73歳だった。訃報は同氏の公式インスタグラム上で発表されたが、死因は明らかにされていない。

 ミュグレー氏はフランス・ストラスブール生まれ。1970年代の初めにロンドンでファッション業界に足を踏み入れた同氏は、数年後にパリに移動。73年に最初のブランド「カフェ ド パリ(CAFE DE PARIS)」を立ち上げた。74年には「ティエリー・ミュグレー」を設立し、その肩パッドを入れたワイドなショルダーとウェストを絞った逆三角形のシルエットで、80年代から90年代にかけて世界的な人気を博した。フォトグラファーや映画監督としても活躍したほか、セレブリティーをモデルとして起用し始めたデザイナーの一人としても知られている。

 90年には、クラランス グループ(GROUPE CLARINS以下、クラランス)と協業してフレグランス事業に進出。92年に発売した香水「エンジェル(ANGEL)」は、特徴的なスター型のボトルとともに人気となった。97年には、クラランスが「ティエリー・ミュグレー」を傘下に収めた。同社は2002年に同ブランドのウエア事業を終了したが、これに伴ってミュグレー氏はファッション業界から引退。10年にブランド名が「ミュグレー」に改称された。なお、クラランスは19年に同ブランドをロレアル(L’OREAL)に売却している。

 近年では、カーディ・B(Cardi B)が19年に開催された第61回「グラミー賞(Grammy Awards)」の授賞式に「ティエリー・ミュグレー」の1995年の貝殻風ビンテージドレスを着て登場し、大きな話題となった。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬パリコレ特集 デザイナーたちからの提案「何気ない日常を特別に」

3月18日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬パリコレクション特集です。2月末から3月にかけて約100ブランドが参加して開催されたパリコレを現地取材し、その中で捉えた次なる時代のムード、デザイナーの視点をまとめました。ファッションデザイナーたちから届いた大きなメッセージは「何気ない日常を特別に」。戦争、物価高騰、SNS疲れと私たちを取り巻くストレスはたくさんありますが、こんな時代だ…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。