ファッション

ビリー・アイリッシュのファッションを21ルックで振り返る 「一番大切なのは、自分がいいなって思えること」

 2019年にアルバム「When We Fall Asleep, Where Do We Go?」をリリースして一躍人気を獲得したビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)。その後に発表した楽曲「Everything I Wanted」「Therefore I Am」も続けて大ヒットを記録した。そんなこれからの時代をけん引するポップスターの1人となったビリーは、21年9月に開催されたファッションの祭典「メットガラ(MET GALA)」でプロテニス選手の大坂なおみ、俳優のティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)、詩人のアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)と4人でホストを務めるなど、ファッションシーンでも注目を集めている。

 ビリーがデビューしたのは、16年。まだ15歳の時だった。以来、レッドカーペットの着こなしにも、ゆったりとしていて着心地の良さそうな洋服を選ぶなど、ブレないスタイルを貫いている。中でも多いのは、「バーバリー(BURBERRY)」「シャネル(CHANEL)」「プラダ(PRADA)」「グッチ(GUCCI)」など、一つのビッグブランドで全身をまとめたスタイル。根元をネオングリーンに染めた黒髪をベースに、デザイナーズアイテムを使い、グリーンへの愛を表現している。また、バケットハットやサングラス、手袋、アクセサリーなどをうまく取り入れたスタイルは、期待を裏切らない。

 これまででもっとも印象的なルックの一つは、20年の「グラミー賞(Grammy Awards)」授賞式での全身「グッチ」でまとめたスタイル。ライムグリーンのスパンコールが輝くタートルネックトップに、黒と緑のラインストーンがあしらわれたオーバーサイズのシャツジャケットとパンツを合わせた。指なしの手袋を合わせ、グリーンの長い爪をアピール。メッシュのフェイスマスクで仕上げた。

 一転して21年4月には、大きくイメージチェンジした姿をインスタグラムに投稿した。ビリーといえばネオングリーンというイメージを塗り替え、ブロンドにブリーチしたスタイルをお披露目。実際は1月の時点ですでに髪色を変えていたというが、公開まではウイッグをつけて過ごしていたという。その後5月にイギリス版「ヴォーグ(VOGUE)」の表紙を飾り、1950年代のピンナップガールであったベティ・ブロズマー(Betty Brosmer)にインスピレーションを得た、かつてのハリウッドを想起させるようなクラシックなルックで登場した。これまでのイメージとは大きく異なるスタイリングでインターネットを沸かせたビリーだが、「一番大切なのは、自分がいいなって思えること。整形したいなら、すればいい。自分が着たい!と思うドレスを誰かに否定されても、そんなのはどうでもいいこと。自分が似合ってるって思うなら、全部素敵なんだよ」というメッセージを発信した。

 ビリーはこれまでのキャリアの中でグラミー賞を7回、アメリカンミュージックアワードを2回、MTVミュージック・アワードを3回、ブリットアワードを2回受賞している。7月には2作目のアルバム、「Happier Than Ever」をリリースし、10月には自身のフレグランスも発表した。

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