ファッション

マッシュが来春ウィメンズでも新ブランド シンプルな中に「想像をかき立てる」服  

 マッシュスタイルラボは2022年春、新ウィメンズブランド「ミースロエ(MIESROHE)」を立ち上げる。ブランド名は近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe
)に由来し、「神は細部に宿る」「より少ないことはより豊かなことである」という思想に共鳴。28〜45歳の自立した価値観を持つ女性に向けて、“ジャストモード”をキーワードに過度な装飾を削ぎ落としたシンプルなデザインを打ち出す。

 同社の「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」で経験を積んだ坂上典子氏がチーフデザイナーを務める。30代になり、他者の評価やトレンドよりも自分の感性や生き方を大事にするようになったという坂上氏。「かわいくみられたい、モテたいというよりも、知的に見えて背筋が伸びる服が欲しいという人が周りでも増えていた。でもそれは、百貨店のキャリアゾーンにあるようなコンサバな服とも、セレクトショップが打ち出しているようなトラッドテイストとも少し違った」という。「市場にないんだったら、自分で作るしかないんじゃないか」。そんな思いで企画書をしたため、社長室に持ち込んだ。

 メンズ向けの素材を使用したというウール混のテーラードジャケットは、オーバーサイズながら肩のシルエットを中心にミリ単位で調整し、「女性らしさの中にも芯の強さが感じられる」(坂上チーフデザイナー)ムードにこだわった。ニットは、「知的に見える」リブ幅のミリ単位の調整に多くの時間を費やしたという。価格帯はコートで3万6000円、ジャケットで2万6000円、ワンピースで2万1000〜2万7000円、シャツ・ブラウスで1万〜1万6000円、パンツで9000〜2万1000円。

 「今の女性は価値観やライフスタイルの多様化で、洋服選びに割く時間がどんどん少なくなっている」と近藤広幸社長。「ローエの建築は至極シンプルだが、緻密な設計があったからこそ、家具や植物で空間が生きた。これは持論だが、“シンプル”と“デザインしないこと”は全く違う。『ミースロエ』も単なる着やすい服ではなく、細部まで作り込み、『このニットにはジーンズを合わせてみたい』『ワンピースを重ねてみたい』とさまざまな想像をかき立てる服を作りたい」。

 同社のファッション領域では、社員の発案による初のブランドとなる。近藤社長は「これまでは自分の頭の中にあるコンセプトを具現化してブランドを作ってきた。社員の熱意からスタートすることで、これまでにないものができるのではないかとワクワクしている」と話す。出店を前提とせず、まずは同社のブランドを集めたECモール「ウサギオンライン(USAGI ONLINE)」及びブランド単独の自社ECで販売する。出店依頼があればケースバイケースで検討し、専門店への卸売販売も行う。売上高目標は当面は年間2億円を掲げる。

 なお同社は22年春に30〜50代の男性に向けた初のメンズブランド「アウール(AOURE)」の立ち上げも計画している。

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