ファッション

スタイレムが新ブランド「シングス ザット マター」を始動 元「ステア」の武笠綾子デザイナーが手掛ける

 テキスタイルメーカーのスタイレムは、受注生産型の新ブランド「シングス ザット マター(THINGS THAT MATTER)」を立ち上げた。元「ステア(STAIR)」の武笠綾子デザイナーをクリエイティブ・ディレクターに迎え、“その先の感覚をまとう”をコンセプトに、毎月異なる“感覚”に着想した5型前後のアイテムをリリースする。自社ECで注文を受け付け、40日前後で生産・配送する。アイテムサンプルを展示するポップアップも定期的に開催する。
 
 ウエアは、武笠デザイナーが得意とするカットアウトやスリットを用いたワンピースやトップス、ジャケット、コートなどをそろえる。原料の手配から縫製までを一貫して行うことで、コート4〜5万円、ジャケット3万円、ワンピース1〜3万円、カットソー9000円という価格帯で販売する。

 第1弾は、夢の記憶をたどった“DREAMING I WAS DREAMING”や、生と死を繰り返しながら咲き誇る色彩“POSITIVE END”など、4つの“感覚”に沿ったアイテムを用意した。“DREAMING I WAS DREAMING”では、月のような丸いパターンワークを採用したワンピースやガウンコートなどを、“POSITIVE END”では花のグラフィックをプリントしたジャケットやカットソーなどをそろえる。購入者には、カセットテープやドライフラワーなど、アイテムそれぞれの“感覚”に着想したノベルティを届け、ブランドの世界観を伝える。立ち上げに合わせて、東京・池尻大橋のギャラリー「ガレージ(GARAGE)」と、渋谷ミヤシタパーク「イコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)」でポップアップを開催する。

 武笠デザイナーは今年2月、10シーズン続けてきた自身のブランド「ステア」を終了した。「デザインを休む間、自分と向き合う中で、ふとした物事がきっかけで豊かになる瞬間があった。そのきっかけや“何か大切なこと(=THINGS THAT MATTER)”をウエアに落とし込み、ユーザーが自分と向き合う機会になるようなブランドにしたい」と語る。

 スタイレムは、テキスタイルの企画・開発やOEMなど、BtoBのアパレル事業をメインにする創業150年を超える老舗。成長戦略として新規事業開発に取り組んでおり、その一環として同ブランドを立ち上げた。

■ポップアップストア
場所:GARAGE
住所:東京都目黒区大橋1-6-4
日程:10月22〜23日
時間:12:00〜18:00(23日は17:00終了)

場所:EQUALAND SHIBUYA
住所東京都渋谷区神宮前6-20-10 ミヤシタパーク サウス 3階
日程:10月27〜29日
時間:11:00〜21:00

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