ファッション

「無印良品」、防災プロジェクトを拡大 社員の災害ボランティア参加を有給に

 9月1日の防災の日を前に、また近年自然災害が各地で増えていることや企業のESG面へのコミットメントに注目が集まっていることなどを背景に、ファッションや小売りの関連企業でも防災関連の取り組みを打ち出す企業が大手を中心に出てきている。代表例の一つが「無印良品」の良品計画だ。同社は一部店舗で自治体と組んだ防災ワークショップなども既に実施しているが、そうした防災プロジェクトの活動を拡大する。

 物販では、日常生活でも使えて、災害時にも役立つアイテムとして販売している「いつものもしも」シリーズのセット商品をリニューアルする。マスクや絆創膏、ハンカチなどが入った“携帯セット”は1690円から990円に値下げ。ほか、“持ち出しセット”(3990円)、“備えるセット”(5490円)も内容やパッケージを刷新した。ポケットを11個つけた“着るバッグ”コート(6990円)なども新商品として「いつものもしも」シリーズに加えた。

 物販以外の面では、防災意識を高めるために9月の1カ月間を「いつものもしも」月間とし、店頭やアプリ、SNSで防災情報や避難についてのコンテンツを積極的に発信。また、企業や学校、集合住宅などに必要な防災用品などを提案する法人向けサービスも8月26日から開始した。

 災害発生時に社員やスタッフが公募でボランティア活動に参加する「災害ボランティア制度」も9月からスタートする。一般社団法人災害時緊急支援プラットフォーム(以下、PEAD)と連携し、まずは72人がPEADにボランティア登録した。ボランティアに参加する社員(アルバイトは含まず)には特別有給休暇を付与し、企業として社員の活動をバックアップする。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

心に響く美しい洋服を作り始めたパリコレ特集 “脱マスク”時代の化粧品業界を秋まで展望

3月20日発売の「WWDJAPAN」は、2023-24年秋冬パリ・コレクション速報です。今シーズンのパリ・コレクションは、「グレイト・リセット」。多くのブランドは本質的な洋服を作ろうと、シャープなシルエットのテーラードや、黒を主体とするリッチな色合いのドレスを提案。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メールをお送りしました。ご確認いただき登録をすすめてください。