ビューティ

コロナ禍でも好調、“アホ毛”に使えるワックスが売れているのはなぜ?

 「WWDJAPANベストコスメ2021上半期」のバラエティー・ドラッグストア「スタイリング剤」部門にも、寝癖直しに使えるミストやオーガニックヘアワックスがランクインしていた。“アホ毛”を抑えるアイテムが静かな人気だ。

 コロナ禍にも関わらず、ウテナのアホ毛・おくれ毛になでて使う固形タイプワックス“マトメージュ まとめ髪スティック レギュラー”(13g、税込605円)も発売25年目にして、過去最高の売り上げを更新しているという。則包裕美・ウテナ総務部広報担当は「コロナ禍で化粧品需要が落ちる中、コロナ禍前の前々年(2019年)の4〜5月と比較しても36%増と成長している」と語る。

 なぜ、コロナ禍の今なのか。同社は、全国の採用担当者に「新卒採用に関する調査」(2021年1月実施、全国の採用担当者計251人)実施したところ、ウェブ面接で面接官が気になるのは「服装/化粧」よりも「寝ぐせ/アホ毛」という結果になった。「対面の面接と比べて、ヘアスタイルの印象が大きく影響している。就活生が身だしなみを気にして購入につながったのではないか」と分析する。

 発売当初は、客室乗務員やバレエを習う女性、浴衣に合わせたまとめ髪など、比較的限定的なニーズだったというが、オンラインミーティングの普及や、マスク着用によりヘアスタイルに力を入れる人が増え、「アホ毛市場」が急拡大したという。

 確かに、個人的にもオンラインミーティングの際に、髪のハネが気になりワックスを使うことが増えた。単にアホ毛をおさえるだけでなく、手肌や爪、リップにも使えるマルチユースバームを選ぶことが多い。そこで、特にオススメのオーガニックワックスを紹介する。

国際認証ネイトゥルー(NATRUE)を取得したワックス

 ニュアンスのあるスタイリングを楽しめる、天然由来成分100パーセントの「WELEDA(ヴェレダ)」“ヘアワックス” (30g、税込2420円)。オーガニックシアバターとミツロウを処方し、スタイリングしながら、髪に自然なツヤとウェット感を与える。バームタイプでは出しにくいとされるワックスの「粘り」は、植物脂肪、固形油、植物油、ミツロウの配合バランスによって実現した。髪だけでなく、手肌、爪、リップに使えてマルチユース。ライム、ラベンダー、パルマローザなどがベースのフローラルフルーティの香り。

ハンドクリームとしても使えるオーガニック由来原料99.5%ワックス

 ナチュラル由来原料99%、オーガニック由来原料95.5%を使用した「Villa Lodola(ヴィラロドラ)」“リベル ワックス” (50mL、税込2530円)。髪だけでなくハンドクリームとして使えるのも魅力。独自のオーガニック植物成分のブレンド「べリアン コンプレックス」を配合し、髪と肌への保湿効果、エモリエント効果が期待できる。シアバターがベースで、人の体温でスッと溶けてなじみが良いのが特徴だ。自然なツヤとまとまりが出るので、やわらかなスタイリングを楽しみたいときにオススメ。オレンジ、レモン、グレープフルーツなどがほのかに感じられる柑橘系の香り。ミルボン事業開発部ヴィラロドラ事業部の川上明日香氏は、ワックス好調の理由について「クリーンビューティやサステナブルへの関心が高まっていると感じる。ヴィラロドラ取り扱いサロンは約1万650店で、小さな子どもを持つ20代から40代の女性やオーガニック製品で髪と肌をケアしたいナチュラル嗜好の女性に支持されている」と話す。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

業界に贈るZ世代の声 ファッション系サークル所属の 大学生がサステナブルを語る

「WWDJAPAN」9月20日号は、ファッション系のサークルに所属する大学生とタッグを組んで、Z世代のファッションやサステナビリティに関する意識に迫りました。青山学院大学、慶應義塾大学、上智大学、早稲田大学から生まれた団体の活動内容や業界への思い、お気に入りのアイテムなどを紹介します。ファッションが好きだからこそ洋服の大量廃棄問題や環境への負荷について、学生目線で「できることはないか」と考える学生…

詳細/購入はこちら