ファッション

スニーカーの廃材をアートへ 「ティーハウス ニューバランス」と考えるアップサイクル

 ニューバランスのライフスタイルブランド「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE以下、TDS)」は、アップサイクルがテーマのインスタレーションを7月9日〜8月10日に開催する。会場は東京・日本橋浜町のコンセプトショップ「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)」の1階だ。アーティストユニット・ネルホル(nerhol)の1人である田中義久と協業し、シューズの生産過程で発生した端材・廃材を和紙へとアップサイクルしたアート作品を展示する。「ニューバランス」のシューズを対象にしたスニーカーウオッシュサービスも提供し、スニーカー返却時に同和紙を使ったシューズボックスを配布。手元でアートを楽しみながらアップサイクルを体感できる。

 同インスタレーションは昨年11月に続き2回目。前回は手すきで制作した和紙と観賞用シューズボックスの展示を行ったが、今回はスエードの端材を粉砕し、機械刷りした和紙を制作。ダンボールに貼り付けて日常使いに十分な強度を持たせたシューズボックスや、アッパーからシューレースまでを和紙で仕上げたシューズのアートピースなどを展示する。生産過程を切り取った映像など、「プロジェクトの過程を公開し、アップサイクルの価値を実感する場」(田中義久)になることを目指す。

 展示に加え、ニューバランスのシューズを対象としたスニーカーウオッシュサービスも提供する。スニーカーウオッシュ専門店「リクエ(LICUE)」と協業し、持ち込んだシューズの状態や素材、形状を客と確認した後、専門スタッフが水洗いなどを行う。約1週間後、シューズボックスに入れて返却する。水洗い・手洗いの2500円コースと、防水・防臭加工も施す3500円コースを用意する。

 モリタニシュウゴ「TDS」クリエイティブデザインマネージャーは、「ローカルな規模感で、身近に感じられるコミュニケーションを目指した。手探りの研究過程も公開しており、アップサイクルとは何かを一緒に考え、気づきを与える機会になればうれしい」と語った。田中は「前回からアップデートした内容で、プロダクトに興味を持ってもらってもいいし、空間を楽しむだけでもいい。『アップサイクルでこんなことができるんだ』と体感してもらえたら」と期待を込めた。

■Yoshihisa Tanaka × TOKYO DESIGN STUDIO COOPERATIVE RESEARCH VOL.2
日程:7月9日〜8月10日
場所:T-HOUSE NEW BALANCE
住所:東京都中央区日本橋浜町3-9-2
定休日:水・木

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