ファッション

星のカットで知られる「フェスタリア」が世界的ダイヤモンド企業と協業 500万円超えジュエリーも

 日本発ジュエリーブランド「フェスタリア ビジュ ソフィア(FESTARIA BIJOUX SOPHIA以下、フェスタリア)」などを展開するサダマツがイスラエルのダイヤモンド企業リリーダイヤモンドと協業したジュエリーが登場する。その発表会が6月7日、東京・銀座で開催された。

 「フェスタリア」は、オリジナルの星が2つ浮かび上がる“ウイッシュ アポン ア スター(以下、スター)”カットのダイヤモンドで知られている。このカットは誕生した今年10周年、“夢を叶えるダイヤモンド”としてスポーツ選手から女性の自家需要、ブライダル需要まで幅広く支持されている。リリーダイヤモンドは世界の10大ダイヤモンド企業の一つ。同社はオリジナルのファンシーカット“リリー”カットや“オーキディア”カットをはじめ、数々の革新的なカットを生み出してきた。グローバル・ラグジュアリー・ブランドなどからもオリジナルカットを依頼される高度な技術を持った企業だ。

 日本およびインドの熟練した職人の手作業によりカットされる「フェスタリア」の“スター”カットのダイヤモンドとイスラエルでカットされたリリーダイヤモンドの“リリー”や“オーキディア”カットのダイヤモンドと組み合わされたジュエリーは、フェミニンでエレガントなデザイン。ネックレス、リング、ピアス、ブレスレットがあり、価格は税込27万5000~550万円と幅広い。ほかにはないデザインやお守り的でありながらも華やかなジュエリーを探している女性にアピールしそうだ。7月から百貨店の期間限定イベントで販売予定。

コロナ禍で変化しつつあるジュエリーに求める価値

 発表会では、ジュエリー&ウオッチジャーナリストの本間恵子さんと貞松隆弥サダマツ代表取締役による“ダイヤモンドジュエリーのトレンド”のトークショーが行われた。百貨店などによると、コロナ禍でありながらも、富裕層によるハイジュエリーなどの高額品が好調だ。本間さんは、「株高ということもあり、海外ジュエラーの1000万以上のジュエリーが堅調。より価値の高いものや、次世代に受け継げるようなものが売れている。ルース(枠付けされていない宝石)も売れている。知り合いの実業家は、まとまったお金を不動産などに投資せずに、10カラット以上のダイヤモンドを購入している」と話す。富裕層の年間の予算は決まっており、コロナで海外旅行と現地でのショッピングもできない。国内でも店舗クローズやイベント減少で、ショッピングの機会が減っている。それらの予算が、高額ハイジュエリーやルースに使われているのだろう。

 貞松代表は、「昨年の緊急事態宣言明けにエンゲージメントリングの需要と単価が伸長した。挙式の費用をエンゲージメントリングに使う傾向になっている。しかし、エンゲージメントリングは、本来、代々受け継がれていくものだ。イギリスのケンブリッジ公ウィリアム王子(Duke of Cambridge, Prince William)は、キャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)に母親ダイアナ妃(Diana, Princess of Wales)から受け継いだサファイアのリングをエンゲージメントリングとして贈った。そのように宝石が持つ精神的価値を見直す時期だと思う」と語った。2社コラボレーションジュエリーを着用した本間さんは、「願いを込める流れ星や春の訪れや生命力を感じさせる花といったモチーフは、シンボリックな意味を持つ。ジュエリーでもシンボルとその背後にある意味が大切になってくると思う」と言う。

真のダイヤモンドの輝きは原石にある

 「フェスタリア」の“スター”カットには、10万通りものファセット(面)の組み合わせがある。ダイヤモンドの輝きはブリリアンシー(輝き)、ディスパージョン(虹色の発光)、シンチレーション(輝きのちらつき)という3つの要素がある。“スター”カットのダイヤモンドは、ブリリアンシーとシンチーションは、通常のラウンドブリリアントカット以上だという。「機械でカットされるダイヤモンドが多くある中で、機械では出せないダイヤモンドの輝きは原石にある。最高の輝きを導き出すには良い原石と熟練の職人が必要だ」と貞松代表。リリーダイヤモンドの“リリー”カットや“オーキディア”カットに関しては、原石選びに妥協を一切せず、世界中で5人の職人だけがカットを許されているという。

天然vs合成ダイヤモンドのエシカル合戦

 ここ数年、工場で生産される合成ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)が市場に出回るようになってきた。合成ダイヤモンドとは、組成は全く天然のダイヤモンドと同じ。ただ、価格は、天然のものに比べるとかなり廉価だ。環境問題やサステナビリティに対する関心の高いミレニアル世代などの注目を集めている。本間さんは、「SDGsの観点から合成ダイヤモンドが話題になっている。天然ダイヤモンドの採掘は環境破壊というイメージが強いが、現地の人々の生活を支える産業であり、生活改善にも役立っている。天然と合成ダイヤモンドのエシカル合戦のような状況だが、もっと議論が必要だと思う。はっきり言えることは、合成ダイヤモンドのリセールバリューは、天然のものに比べると相当低くなる点だ」と分析する。日本でも合成ダイヤモンドを取り扱う企業が少しずつ増えている。貞松代表は、「以前のような“ブラッドダイヤモンド”は、ほぼ存在しない。ボツワナはダイヤモンド産業があるから、学校も病院も無料。犯罪もわずかだ。合成ダイヤモンドはファッション性では天然に勝つだろう。アクセサリー感覚で気軽に買えて着用できるから。ただ、何十億年もかけて大地の中で育まれた天然ダイヤモンドが持つ、その神秘的なパワーと精神的な価値は、合成ダイヤモンドにはない」ときっぱり。同じ品質のものを安く買えるのであれば、合成ダイヤモンドでいいという判断になる。一方で、合成というからには工業製品なので、天然ダイヤモンドのような希少性はない。これからも天然vs合成ダイヤモンドの議論はしばらく続きそうだ。

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