ファッション

「ルメール」が“20世紀の最も優れたアウトサイダーアーティスト”とコラボ 作品集の展示も

 「ルメール(LEMAIRE)」は、メキシコ人の“アウトサイダーアーティスト”マルティン・ラミレス(Martin Ramirez)とのカプセルコレクションを発売した。ラミレスを象徴する遠近法を無視した風景画などを、シャツやTシャツ、スカート、ドレス、ジャケット、スカーフ、バッグといったアイテムに落とし込んだ。価格は3万〜24万4000円で、表参道の直営店「スクワット」や一部店舗で扱う。「スクワット」では、同コレクションにまつわるショートムービーと、ラミレスの作品集を展示している。

 カプセルコレクションでは、「Madonna(マドンナ)」「Boat and Canal(ボートと運河)」
「Landscape(風景)」「Horse and Rider(馬と騎手)」「Horserider(騎手)」の5作品に着想したアイテムを制作。コットンリネンやボイルドコットンなど春夏らしい素材に、各モチーフを大胆にプリントした。メンズ、ウィメンズのほか、ユニセックスのアイテムも用意する。

 “アウトサイダーアーティスト”とは、美術学校で専門教育を受けず、独学で作品を制作する美術家のこと。ラミレスは1895年にメキシコで生まれ、家族を支えるためアメリカに移住したが、大恐慌でホームレスとなり精神疾患を患って病院に入った。病棟で治療を受けるかたわら、紙袋や検査用紙など施設で手に入る素材を使ってドローイングやコラージュの制作を開始。固定観念にとらわれない作風が注目され、一部の作品が大学や美術館で展示・保存されるまでになった。近年は“20世紀の最も優れたアウトサイダーアーティスト”と称され、回顧展などが行われている。

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