ビューティ

吉川康雄の新ブランド「アンミックス」誕生 「自分を愛してほしい」プロダクトに込めた思いとは

 ビューティクリエイターの吉川康雄が手がける新メイクアップブランド「アンミックス(UNMIX)」が4月1日にデビューする。第1弾製品は “モイスチャーリップスティック”(全2種、各3600円)と“モイスチャーリップベース”(SPF24・PA+、全1種、3300円)が登場。店舗はイセタンミラー メイク & コスメティクス(広島店を除く首都圏17店舗)、アットコスメトーキョー、ECは公式オンラインサイトのほか、ミーコ(MEECO)、アットコスメ オンラインストアで販売する。なお、伊勢丹新宿本店で3月10日から開催する「2021イセタン メイクアップパーティ」で先行発売を行う。

 吉川氏は1983年にヘア&メイクアップアーティストとして活動を開始し、ファッションや広告制作などの現場で幅広く活躍。2020年に惜しまれつつ終了したコスメブランド「キッカ(CHICCA)」のブランドクリエイターも務めた。現在はニューヨークを拠点に活動しており、ウェブメディア「アンミックスラブ(UNMIXLOVE)」の運営なども行っている。今回の新ブランドについて吉川氏は「生まれ持ったピュアな魅力を感じてほしい、そして自分を愛し、大切にする気持ちを持ってほしいというコンセプトのもと新ブランドをスタートした。傷つくことが多い世の中で、誰になんと言われようと自分を肯定し、自分を愛せる“絶対的愛情”を持って欲しい、そうした思いをブランド名の“UNMIX(混じりけのない)”に込めた」と語る。

 第1弾プロダクトの“モイスチャーリップスティック”で吉川氏がこだわったのは“血の赤”。同じ“レッドローズ”のカラーで艶やかな仕上がりの“グロウ”と、透明感のあるセミマットな仕上がりの“ステイン”の質感の異なる2種をラインアップする。「これまでメイクアップや化粧品作りをする中で、血色を大切にしてきた。なぜ最初のプロダクトを口紅にしたかというと、唇は顔の中で最も血液を感じるパーツだから口紅が一番簡単に血色を表現できる。いきいきとした生命感を表現するために誰もが似合う血の赤を作った。赤の口紅が苦手という人もいるが、このアイテムに関しては赤の口紅という言葉は使いたくない。赤ではなく、血の色を足す色として使って欲しい」。使用感にも吉川氏のこだわりが詰まっている。保湿力の高いオイルを配合し、メイクしている間も唇の潤いをキープ。さらに、ソリッドオイルを配合したこと得られた特有の硬さによって均一に塗布でき、ムラになりにくい。 同日発売の“モイスチャーリップベース”もあえて硬さにこだわった。艶をおさえ、唇の表面を適度に“引っかかる状態”にすることで、あとに塗る口紅の質感や発色を損なうことなく、色むらのない滑らかな仕上がりをかなえる。

 多くの化粧品ブランドはシーズンごとにコレクションを発売するが、「アンミックス」ではコレクションカラーを発表しないという。吉川氏は、「コレクションは一切なくし、時代の気分や季節に合わせて新色を発表していく予定。新しいものを次々と出していくとみんな新しいもの中毒になってしまう。そうではなく、本当に必要なものや自分に合ったもの、好きなものをいつでも安心して使えるプロダクトをそろえていく」と述べる。今後は新色や新製品を段階的に発表し、プロダクトを拡充する予定だ。

 これまで美容業界が作り上げてきた「美しさはこうあるべき」という固定観念や、コンプレックス商材が女性たちを傷つけているのではないかと吉川氏は警鐘を鳴らし、「美容は人を幸せにするもの。嫌いなところを“なおす”ための美容ではなく、好きになるための美容であってほしい」と繰り返す。そうした思いが込められた「アンミックス」は、美容業界に変化をもたらす存在になるだろう。

最新号紹介

WWD JAPAN

デジタル化で加速するサプライチェーン革命 繊維商社のDX戦略とは?

「WWDジャパン」3月1日号は、「デジタル化で加速するサプライチェーン革命」特集です。コロナ禍で加速したデジタル化が、服作りのプロセスにも変化を与えています。キーワードはDX(デジタルトランスフォーメーション)とサステナビリティ。アパレルのOEM(相手先ブランドの生産)、ODM(相手先ブランドの企画生産)を担う繊維商社は、DXを駆使して大量生産・大量廃棄の悪弊を断ち切るサステナブルなサプライチェー…

詳細/購入はこちら