サステナビリティ

循環型を掲げる新ブランド 第1弾は廃棄生地で作ったジーンズ

 今年1月にデビューした循環型アパレルブランド「ランド ダウン アンダー(LAND DOWN UNDER)」はこのほど、第1弾製品“循環するジーンズ”の受注販売のためのクラウドファウンディングを開始した。

 創業者の池上慶行代表(27)は、繊維生産地である岡山県倉敷市児島を拠点に地域おこし協力隊として活動するなかで、大量生産・大量廃棄の現状に疑問を抱き、同ブランドを立ち上げた。ブランド名の「ランド ダウン アンダー」とは“英国から見た地球の真裏の大地(=オーストラリア)”を指す言葉で、転じて“主流アパレル産業の真裏、カウンターを目指す”という思いを込めた。製品はリサイクルを前提としたデザイン設計。自社製品のリペアサービスや、着なくなった製品を回収して新たな製品を作る循環型の仕組み作りに取り組む。

 第1弾となる“循環するジーンズ”は、はき心地を追求したワイドテーパードシルエットで、シーンを選ばずに長く着られるアイテムだ。デニム生地には工場で規格外として廃棄される「B/C反」を活用した。不要になった製品から再び綿100%のジーンズを作るためには化学繊維の混入を防ぐ必要があり、縫い糸には化学繊維を含む縫製糸ではなく、綿糸を使用した。

 今後は他社製品も含めた不要ジーンズを回収し新たなリサイクルジーンズに生まれ変わらせる仕組みを構築する。さらに、サブスクリプションでの製品提供も検討していく。

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