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伊「サフィロ」が再生ナイロンをアイウエアに使用 眼鏡もサステナビリティに貢献

 イタリアの大手アイウエア企業サフィロ(SAFILO)は、ポリマーや合成繊維を生産するアクアフィル(AQUAFIL)と提携し、再生ナイロンの「エコニール(ECONYL)」 をアイウエアに導入すると発表した。

 「エコニール」は、漁網や使用済みのカーペット、繊維スクラップといったプラスチック廃棄物を再生・浄化処理することにより得られる再生ナイロンで、品質を損なうことなく、リサイクル、再生成、再成形を繰り返すことができるという。

 アンジェロ・トロッキア(Angelo Trocchia)=サフィロ最高経営責任者(CEO)は「持続可能な素材を採用することで社会貢献につながり、新たな資源を使うことなく製品を作ることができるようになる。当社のカーボンフットプリントを削減するために、可能な限り『エコニール』の使用を拡大するつもりだ」と方針を語った。

 ジュリオ・ボナッツィ(Giulio Bonazzi)=アクアフィルCEOは、「アイウエアは、『エコニール』が使用される新しい分野だ。私たちと同様、サフィロのDNAにイノベーションが組み込まれている」とコメントした。

 サフィロは先ごろ、ライセンスブランドの1つである「トミー ジーンズ(TOMMYJEANS)」で「エコニール」を使用した商品を発売したが、今後は他のブランドにも順次使用する計画だ。同社は、「フェンディ(FENDI)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」など約30ブランドのアイウエアを手掛けている。

 サフィロは、海からプラスチック汚染を除去する先進技術を開発しているオランダの非営利団体「オーシャン・クリーンアップ(OCEAN CLEANUP)」のサングラスを再生プラスチックを原料に製造して販売し、全売り上げを「オーシャン・クリーンアップ」の活動に使用するプロジェクトを立ち上げるなどサステナブルな活動に力を入れている。

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