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ナチュラルコスメの宝庫、ベルリンの自然派商品専門デパートメント「ナトゥーア・カウフ・ハウス」 海外ビューティ通信ベルリン編

 世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」ではパリやニューヨーク、ソウル、ベルリンの4都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。

 ベルリンでは街の至るところにあるドラッグストアやスーパーでオーガニックコスメやナチュナルコスメを購入できるが種類は少ない。オーガニック専用のビオスーパーでも全種類そろっていることはまずない。ヘアコンディショナーやトリートメントがなくシャンプーしか置いていない、といった事態が日常茶飯事だ。

 そんな中、今年で25周年を迎えた自然派商品専門のデパートメントストア「ナトゥーア・カウフ・ハウス(NATURKAUHAUS)」は定番から話題のブランドまでをそろえ、主要ブランドについては全商品をそろえるほど充実している。売切れ以外、ほぼ全てのアイテムが入手可能といっても過言ではない。コスメ以外も含めて全商品にフェアトレードまたはエコマークが付いており、100%オーガニックではないが持続可能なモノ作りを行なっているブランドのみを取り扱っている。環境先進国といわれるドイツでも自然派商品だけを扱う専門デパートは「ナトゥーア・カウフ・ハウス」以外になく唯一無二の存在だ。

 同ストアはベルリン市内のシュテーグリッツ地区とベルナウ・バイ・ベルリンにも店舗を構える。ベルリンの一号店は4000平方メートルの敷地面積に建つガラス張りの5階ビルの中に衣料品、インテリア雑貨、食品、文具、本、コスメなどのカテゴリー別に8つの売り場に分かれている。4階のコスメ、スキンケア、ボディーケア、ヘアケア売り場はベルリン随一の豊富な品ぞろえを誇る。お世辞にも洗練されているとは言えない飾り気のないフロアの3分の2をコスメが占める。

 ドイツブランドはオーガニックコスメ認証機関「ネイトゥルー(NATRUE)」を共同設立した「ロゴナ(LOGONA)」「ラヴェーラ(LAVERA)」「ヴェレダ(WELEDA)」「サンタベルデ(SANTAVERDE)」「ドクターハウシュカ(DR.HAUSCHKA)」「プリマヴェーラ(PRIMAVERA)」といった定番の人気ブランドを筆頭に、「アンネマリー・ボーリンド(ANNEMARIE BORLIND)」「オーシャンウェル(OCEANWELL)」「スピンラド(SPINNRAD)」「ヒルデガルド・ブラウクマン(HILDEGARD BRAUKMAN)」といった有名ブランドが顔をそろえる。ドイツブランド以外ではイタリアの「レルボラリオ(L’ERBOLARIO)」や「ネスティ・ダンテ(NESTI DANTE)」、フランスの「ロクシタン(L’OCCITANE)」、デンマークの「ウルテクラム(URTEKRAM)」のほか、オーストリアやイギリスなどヨーロッパ各地のオーガニックコスメやナチュラルコスメを取り扱う。

 注目はヘアケア製品の民族的なグラフィックパターンのパッケージデザインが話題の「ビオトゥルム(BIOTURM)」で、ビオスーパーでも特設コーナーが設置されているほどの人気ブランドだ。ヘアケア製品はオイリーヘア、薄毛、ボリューム不足、ダメージヘアなど、髪質や用途別に9種類のシャンプーと6種類のトリートメントがある。そのほか日本でも注目を集めているデリケートゾーン専用のケア製品がウオッシュジェルやクリームなど10種類をそろえる。同ブランドはオーガニックの食品や化粧品に精通しているマルティン・エヴァース(Martin Evers)創設者によって2001年に設立。乾燥肌、アレルギー肌、神経皮膚炎、乾癬、ニキビなどの肌トラブルを抱える人たちに向けて、乳清から得られる有機ホエイを主成分に使った医療発想のオーガニックコスメを展開している。

宮沢香奈(みやざわ・かな):フリーランスライター兼コラムニスト。プレス、ブランドディレクターなどを経て、フリーランスとしてPR事業をスタート。その後、ライターとして執筆活動を開始。2014年に東京からベルリンに拠点を移し、ヨーロッパを中心に現地情報を多数の媒体で執筆中

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