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渡辺直美からファッション&ビューティ業界へメッセージ 「人をワクワクさせたいゴールは同じ」

 「WWDジャパン」9月7日号は“ファッション×ビューティの可能性”をテーマに両業界を自在に行き来する業界人を特集する。表紙を飾ったのは両業界のアイコンとして活躍する渡辺直美だ。撮影後、ファッションもメイクも自由に楽しむ彼女にその秘訣を聞いた。

WWD:撮影を終えた感想は?

渡辺直美(以下、渡辺):「WWDジャパン」の表紙に登場できるなんてすごくうれしかったし、撮影も楽しかったです。緊張してメイクはバキバキに、細かく丁寧にやらせていただきました(笑)。

WWD:今回着用した「プニュズ(PUNYUS)」のポイントは?

渡辺:レオパード柄のトップスはパンツに合わせてもポップな印象で、秋口まで着られるアイテムです。Tシャツ以外の派手なトップスを増やしたくて作りました。

WWD:「プニュズ」のデザインで大切にしていることは?

渡辺:一番は「自分が着たいかどうか」です。ジャンルは絞らず、同じアイテムでもバリエーションを持たせています。大きいサイズのブランドがあまりなかった頃は、デザインではなく「これなら着られそうだから」とサイズを中心に洋服を選んでいました。「プニュズ」ではみんながたくさんの選択肢のなかで買い物を楽しんでほしいと思っています。

WWD:リップは、アンバサダーを務める「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」の新作「ルージュ アンリミテッドアンプリファイド」。つけ心地は?

渡辺:通常、崩れにくいリップは色素沈着しやすく落とすのも大変ですが、今回の「ルージュ アンリミテッドアンプリファイド」は発色もすごくきれいで、直すのも落とすのもラク。「ついにこんな素晴らしいリップができたか!」とびっくりしました。

WWD:「プニュズ」でもコスメも出したい?

渡辺:いつかオーガニックコスメを作ってみたいです。カバー力があり、発色がよいものでパッケージにもこだわりたいです。

ファッションとメイクは色の統一感が大切

WWD:ファッションもメイクも自由に楽しんでいるが、今のスタイルが確立したのはいつごろ?

渡辺:コントで赤いリップに挑戦したことが始まりでした。東京に出てきた頃はナチュラルメイクが主流で、リップをどれだけベージュに近づけるかの闘いでした。私も当時は周りに合わせて化粧を薄くしていたんですが、ベージュが似合わなかった。ある時、コントの仕事で赤いリップを塗ってみたら、派手な方が似合うことに気付きました。プライベートでも赤リップをつけると抵抗が薄れ、リップに合わせてシャドウ、洋服、髪にも色を取り入れるようになりました。

WWD:ファッションとメイクのバランスを取るコツは?

渡辺:全体的な色の統一感を大切にしています。例えば髪色を派手なオレンジにしたら、服にもメイクにもトーンを変えたオレンジを取り入れるなど。組み合わせて考えるのが好きなんです。

WWD:メイクとファッション、どちらからパワーをもらうことが多い?

渡辺:わぁ~、決められないな。どっちも好きですね。でもテンションが上がるのはファッションです。メイクでテンションが上がるのは、完成してうまくいった後。うまくいかなければ下がるし、メイクする前はめっちゃダルいです(笑)。洋服は「今日は会食があるからサンダルはやめよう」とか「今日は声だけの仕事だからジャージーでいっか」とかスケジュールに合わせて考えますが、たとえジャージーの日でも気分が上がるんですよね。そういうワクワクがあるのはファッションです。

WWD:駆け出しの頃はファッションとビューティ、どちらの業界で活躍したいと思っていた?

渡辺:どちらも全然想像していなかったですよ。「プニュズ」も自分が着られる服がないというニーズから生まれたので、「ファッション業界でかましてやるぜ」みたいな思いは全くなかったです。

コンプレックスを乗り越えて「渡辺直美」に会いに来てほしい

WWD:ファッション&ビューティ業界の印象は?

渡辺:日本のメイクさんたちは、繊細な人が多いですよね。イケイケなモノを作るけど、おとなしい印象。一方ファッション業界は、芸能界よりも怖いかも(笑)。ファッション系のパーティーはお腹痛くなりますね。でも、あの緊張感が逆にイケてると思います。

WWD:今号は“ファッション×ビューティの可能性”がテーマ。両業界に向けたメッセージを。

渡辺:ファッションショーでも服とメイク、両方ないと始まりません。私にとっても色や組み合わせを楽しんでこそファッションです。どちらも人をワクワクさせたいというゴールは同じですから、お互いの得意分野を生かして、一緒にそのゴールに向かっていきたいです。

WWD:両分野を代表するアイコンとして今後、世界にどんなメッセージを発信していきたい?

渡辺:ファッションはこれまで作る側が着る人を選んでいたような気がしますが、最近ではサイズなども含めて多様化しています。多様性の大切さをファッション&ビューティ業界の人たちと一緒に発信したい。私は今体形についてあまり意識しないんです。人は見た目の特徴でジャンル分けしがちですが、ファンの皆さまは「太った女芸人」ではなく、「渡辺直美」と認識してくれます。個性が尊重されるべき時代ですから、ジャンル分けは不要。多くの人にコンプレックスを乗り超えて「渡辺直美」に会いに来てほしい。ファッションもビューティも、業界の枠を超えて個性にフォーカスするべきでしょう。

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