ファッション

読者メールからもらった元気 自粛しても萎縮せず、店頭に春を飾ろう

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 新型コロナウイルスの猛威からヨーロッパや米国では外出制限の動きが広がり、小売店も休業が相次いでいる。英国ローラ アシュレイのように消費の停滞が業績悪化を追い打ちし、経営破綻に追い込まれるケースも出ている。米国株式市場は史上最大の下げ幅を記録し、日経平均もここ1カ月で30%近く下げた。観光や飲食、興行が受けている打撃の比ではないが、製造業もサプライチェーンや物流網の遮断に悩まされ、インバウンドの“消滅”はいわずもがな小売りを直撃している。本当に厳しい。(この記事はWWDジャパン2020年3月23日号からの抜粋です)

 “コロナショック”は、金融不安に端を発したリーマンショックとは性質が異なることから収束後の消費の回復は早いとの話も聞く。少しでも早く元の日常を取り戻すことを期待するが、果たしてそれはいつのことだろう。そもそも、これほど大きな打撃を世界中が、そして貧富の差なくあらゆる人が等しく体験した後に、“元”になんて戻るのだろうか?新型コロナを契機に、慣習や忖度ゆえ抜け出せなかった古い価値観や不要なものは淘汰され、むしろ変わるチャンス。そう感じている人は多いようだ。弊社もこの2週間は在宅勤務を推奨しており、私自身オンライン会議が思いのほかスムーズで、ベランダでの仕事がとてもはかどることを体感している。空の下で大気汚染が劇的に改善した中国の衛星写真を見れば、経済成長最優先の世界には戻りたくない、戻ったらだめだと強く思う。

 コロナ後の世界にも備え、とはいえ、活動が制限され多くの人が不安を抱える今、果たしてファッションとファッションビジネスにできることはあるのだろうか?そんな思いを巡らせる中、読者の方から印象的なメールをもらった。メルマガの感想が趣旨だったが、その中で彼女はこんな体験を教えてくれた。

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