ケリング(KERING)は6月1日、業績低迷が続いている傘下ブランド、アレキサンダー・マックイーン(ALEXIANDER MCQUEEN)の新たな最高経営責任者(CEO)として、ジャンフランコ・ダティス(Gianfranco D’Attis)=プラダ(PRADA)前CEOを任命した。3日付で就任し、ルカ・デメオ(Luca de Meo)=ケリングCEOの直属となる。
なお、2022年5月からアレキサンダー・マックイーンを率いるジャンフィリッポ・テスタ(Gianfilippo Testa)CEOは、今年後半にグループを離れるという。
新CEOはラグジュアリー業界での経験が豊富
ダティス新CEOは、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)が擁するジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)のインターナショナル・マネージング・ディレクターや、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)アメリカ事業の社長などの要職を歴任。23年1月から25年6月まで、プラダ グループ(PRADA GROUP)が擁するプラダのCEOを務めた。
親会社ケリングのCEOのコメント
デメオCEOは、「ジャンフランコをケリングに迎えることができ、とてもうれしく思う。彼には戦略的ビジョン、オペレーション推進力、ラグジュアリーに関する深い専門知識がある。そのブランドらしさを研ぎ澄ませつつ、規律を持って物事を実行していく能力は、今後『マックイーン』のポテンシャルを最大限に引き出していくために必要不可欠だ。チームとともに、同ブランドを次の段階に引き上げてくれるものと確信している」と語った。
不採算ブランドは「システムから削除していく」とCEO
ケリングは4月16日、事業再建計画“リコンケリング(ReconKering、ケリングの再構築)”を発表した。その際、デメオCEOは「マックイーン」をはじめとする不採算ブランドについて「黒字転換までに2年の猶予を設ける」と明言。「ラグジュアリーブランドは、利益を上げる必要がある。そうでないものはシステムから削除していく」と述べ、状況によってはブランド売却の可能性もあることを示唆している。